最近、次世代DVD規格で、東芝が「HD DVD」の製品開発、生産の撤退を表明したというニュースがメディアを騒がせていました。

これまで次世代DVD規格は、ソニーや松下電器が推進していた「ブルーレイ・ディスク(BD)」と、東芝とNECが共同開発した「HD DVD(HD)」が競争・併存していました。

双方の違いは、簡単にいうとBDは容量が大きいというのが利点で、HDはコストが安いというのが利点で一長一短だったのですが、今回の顛末はBD陣営の政治力の勝利と言えるかと思います。

BDは後発ながらも、PS3でBDの採用を発表したり、ディズニーも映画ソフトをBD向けに販売することを発表するなど、リードを印象づけるリリースが続き、消費者や業界心理が徐々にBDに傾いていったのではないかと思います。

決定的だったのは、今年に入ってからタイム・ワーナー傘下の米国大手映画会社であるワーナー・ブラザーズや大手小売店であるウォルマート等が相継いでBD支持を表明したことです。

これらにより、やむなく東芝は撤退を決意したものと思います。
損失は少なくとも数百億円に及ぶとか・・・。
東芝にとっては、先日のブログで書いた想定「ダウンサイドリスク 」の範囲内だったのでしょうか?

ただ、東芝はかつてのビデオの規格の際にも、ベータ(β)陣営で、日本ビクターが開発したVHSと激しい規格争いをした後で敗れています。
(実は私個人的には大きさの小さいβが有利ではないかと思っていたので当時は意外でした)

これだけ世間を騒がせた規格争いで歴史的に2敗となると、実被害だけではなく、ユーザーが東芝を信用できなくなって離れてしまうなどの損失があるかも知れません。

ただ、見方を変えるとユーザーにとっては必ずしもマイナスだけではないかも知れません。
「HD DVD」は価格が急速に下がっている一方で、今後8年間(!?)は部品交換をするそうですから。