私は4年以上前に中国へ赴任した頃、中国はこれからはサービス業だな、というのをつくづく実感しました。


『fonfun』は、中国では本社に倣いモバイルサービス事業とソフトウェア開発事業を行っていますが、もし本社がIT企業じゃなかったら、私は別なビジネスを始めていたかも知れません。


この3連休には、当時私が「これを中国でやったら儲かるのではないか?」と思っていたビジネスを1日に一つずつ計3つ紹介したいと思います。(もう時効でしょうから(笑))。


まず1つ目は「外国向け高級タクシー会社」です。


中国のタクシーは、最近でこそ、そこそこ綺麗でエアコンもきちんと効くタクシーが増えていますが、当時は洋服が汚れるような汚いタクシーやエアコンの効かないタクシーも少なくありませんでした(ドアが壊れているタクシーにもよく遭遇しました)。
最初に中国に来られた方のほとんどがタクシーにまず驚嘆します。


海外からの旅行客やビジネスマンにとって、これはカルチャーショックであり、いくらホテルやオフィスが綺麗でも、中国のイメージ的に悪くなります。
よって、まず新しい車で、かつ内装が綺麗なタクシーがあれば、外国人は間違いなく呼ぶでしょう。


次がもっと重要なのですが、運転手。
中国のタクシーの運転手は英語が話せません。
そのうえに運転が荒いので乗っている方はたまったものではありません。
よって、英語が話せ、かつ運転が丁寧なドライバーのみを抱えたタクシー会社は、ニーズが非常に高いと思います。
中国はタクシー代は安いので、それで仮に数倍になったところで外国人は間違いなく利用するでしょう。


ちなみに、それでは外国人は現状どうしているのかというと、物価が安いこともあり、基本的には会社で車と運転手を用意しているのです。
翻訳付きのタクシーをチャーターすることもあります。


もっとも中国でのタクシー会社運営は、ライセンス等の問題もあり容易ではなさそうですが、既存タクシー会社でそういう別ブランド(!?)を立ち上げればいいのに・・・といつも疑問に思います。


ちなみに4年経った今でもそういうタクシー会社は出現していないのですが、現在はそんなことをしなくても中国人の所得の向上でタクシー人気はうなぎ登りなので、競争力をつけようという段階まで行っていないし、そういう意識は乏しいのだと思います。