3月決算の会社は、この時期は決算発表が続きます。
『fonfun』も決算発表を来週月曜日に控え、経営陣や経営管理部は大忙しです。
特に経理は決算作業、会計監査対応、開示資料の作成などが集中するので、GWも週末もあったものではありません。
加えて『fonfun』も決算発表時に、来期(というか今期)の業績予想も発表するので予算集計作業を行わなくてはなりません。
これもまた、単体だけではなくグループ各社を加えた連結ベースになるので、関連する当事者が多くなり調整が大変です。
さて、この予算の策定プロセスとしては、経営目標数字を前提として、現場で積み上げた数字を基に、調整をしながら決めていくわけですが、単体では部門毎、連結では会社毎にカラーが出てきます。
日産のゴーン氏の影響で良く知られるようになった「ターゲット」と「コミットメント」ですが、ターゲットは努力目標、コミットメントは必達目標を表していて、後者は達成できない場合には何らかの責任を取るという意味合いがあります。
よって、コミットメントラインで積み上げ数字を作ってもらうと、策定者によりかなり差が出てきます。
一般的に言うと、最初から経営側からみてリーズナブルなコミットメントラインを出してくる責任者は少なく、責任回避のために堅めの数字を出してくるケースが多いと思われます。
ただ、経営側では業界環境については理解しているわけですから、それが安全をみた数字なのか背伸びした数字なのかはすぐに分かるものです。
私などは、万が一コミットメントを達成できなかったとしても、コミットメントラインを高く設定してくる責任者の方が頼もしく思います。(未達成の場合の責任の問題は残りますが、その意識が大事だと思います)
予算を一度決定すると、後は予算を基づいて動き、また予算の達成、未達成をもとに評価をしていくので、予算数字の決め方が最も重要となります。
グループ戦略にのっとり、各社・各部門がミッションと目標を設定・理解して、それを確実に遂行していく・・・、そのための予算バランスを決めるのにはどうしても時間が必要になります。