今日は嬉しいニュースがありました。 IR担当者から報告があったのですが、『hirog』を読んで株主になっていただいた方から連絡があった、というのです。 『hirog』を始めたとき、いつかはそういう方が出て来れば有り難いなとは思っていたので、実際にそういう事実があると知って大変嬉しく思います。 さて、その方からは『hirog』でもっと中国と日本の携帯市場の違いや成長性について触れて欲しいというご要望をいただいたようなので、2回に渡って簡単にご説明しようかと思います。確かにこの辺の話は詳しく書いたことが無かったのですが、書き始めると止まらないかも知れない、という理由もあったりします(笑)。 中国の携帯市場の特徴を日本と比較してまとめると以下のようになると思います。 <世界No.1の携帯市場>中国の携帯電話台数は毎月500万台のペースで増加しており、間もなく4億8,000万台に到達しようとしています。そういう意味では米国、ロシアに大きく倍以上の差をつけてダントツの世界一の市場になっています。それでも現時点での人口に対する普及率は35%程度、更なる増加・成長が見込めます。ちなみに日本は9,700万台なので、なんと5倍の市場になります。ただ、注意しなくてはいけないのは、このうちの多くは通話、SMSだけに使われています。インターネットに接続できる端末はまだ少なく、実際にネット接続をしているアクティブユーザーは更に少ない(日本より少ない)のが実情です。また、プリペイド形式が多い(日本のような自動引き落としはマイナー)のも特長です。携帯ビジネス展開を考えるうえではここに注意する必要があります。 <地域格差>中国には平均という概念はほとんど意味がありません。 34にも及ぶ直轄市、省、自治区、特別行政区が一つ一つの国のようなものです。携帯の普及についても地域格差が大きく、北京の普及率はほぼ100%に近づいていますが、貴州・安徽省ではまだ10%台という大きな乖離があります。所得はもちろん、教育、インフラ、文化に至るまで地域格差が大きいのが中国の特徴です。 <携帯通信会社>中国移動(China Mobile)と中国聯通(China Unicom)の2つの携帯キャリアがあります。他にPHSを提供する2つのキャリアがありますが、PHSは中国では固定電話という概念になっています。 China Mobileは約7割の市場シェアを持ち日本で言うDoCoMoに似ており、ChinaUnicomは約3割の市場シェアを持つ日本で言うauに似ています。日本と異なりキャリアが業界をコントロールしているわけではなく、各プレーヤーの利害が複雑に絡んだストラクチャーになっています。ちなみに、中国の携帯通信インフラですが、日本に比較してインターネットのネットワークが遅く安定していません。 <SP(Service Provider)>中国ではユーザー向けに携帯コンテンツサービスを提供するためにはライセンスが必要になっており、外資系企業は原則ライセンスを取得することができません。ちなみにfonfunはライセンスを持つ現地企業(SP)にコンテンツを提供する立場(CP(Contents Provider))としてビジネス展開してきました。中国ではSPの数は非常に多く、全国に2,000以上あると言われています。ただ携帯コンテンツ市場のほとんどのシェアを持つのは上位10社程度で、これらのほとんどがPCの大手ポータルサイトなどの上場している大企業です。これには携帯のコンテンツがPC上からダウンロードして利用できるシステムがあること、及び日本の成功体験を見ている中国が最初から大手資本が参入したこと、が挙げられます。ただ、多くのSPは自社のスタッフを使ってアクセスを増やしたり、コンテンツを利用する、いわゆる自己消費で売上を水増ししたり、ユーザーを騙して課金するような悪徳商法、そして公序良俗に反するコンテンツ(18禁系)、海賊版など、モラルを無視した展開が目に余ったため、未だにユーザーの信頼が得られていないのが実情です。 ごめんなさい。まだ途中なのにやはり調子にのって、書き過ぎました。明日は簡潔にまとめたいと思います。