「ハラスメント」は直訳すると「嫌がらせ」であり、皆さんが良く知っているものには「セクシャルハラスメント」があると思います。

「セクシャルハラスメント」は「性的嫌がらせ」であり、この難しいところはハラスメントを受けた人が「不快感」を持つものほとんどすべてがこれに該当するところです。
基本的には男性が女性に対して嫌がらせをすることに端を発していますが、最近では逆のパターンもあるようです。

最近常識的になりつつあるのが「パワーハラスメント」。これは地位や権力を楯に意地悪をするものです。
業務の範囲内のことか、職権乱用や人格や尊厳そのものを傷つけるかが、分かれ目になるといわれています。
「パワーハラスメント」は更に教育の場に限定した「アカデミックハラスメント」なるものもあります。

これらのハラスメントの上位概念は「モラルハラスメント」であり、これらの他に「モラルハラスメント」には他に以下のようなものがあるようです。
・アルコールハラスメント・・・アルコール飲料に絡む嫌がらせ全般。
・スクールハラスメント・・・学校内での上下関係などによる嫌がらせ。
・スモークハラスメント・・・煙草での煙害。
・ドクター・・・医者による患者への嫌がらせ。
・人種ハラスメント・・・人種・民族による差別、嫌がらせ。

最近では、匂いによる不快感を誘う「スメルハラスメント」や、雰囲気を壊す「エアーハラスメント」なるものもあるようです。

要するに誰かに嫌がらせをしたり、不快感を与えるものは、○○○ハラスメントと表される世の中になってきた、ということだと思います。

これはモラルを保ったり、人間の尊厳を守る、という意味においては良い影響があるのですが、このハラスメントという言葉を安易に相手に対して使ったり、飲み会の席などでお酒のネタになることは、逆に相手に対する嫌がらせやイジメに発展する危険性もあるような気がします。

私も最近「セクシャルハラスメント」や「パワーハラスメント」については気をつけるようしていて、会社の方もこれに合わせた施策などを考えていますが、たまにくだらない駄洒落とかを言った後に、これは「オヤジハラスメント」と言われてしまうかも知れない、と思ったりします(笑)。

各自が良識をもって「ハラスメント」を特に意識することなく、自然に生活できるのが一番理想なのですが、それはなかなか難しいのでしょうか・・・。