さて、ウィは店を早々に閉めて 帰る支度をする。

みんなも楽しそうに話しながら お店を出て行く。


私は… 車、どうするんだろ?と、そればかり考えながら…とりあえず、みんなの後に着いて行く。


ウィは、車取りに行って来ると言って 足早に歩いて行ってしまった。


さて、その場をどう乗り切るか!

彼らはインドネシア語ばかり…  緊張するよなぁ…お願いだから、話かけないで!と思いつつ、何気に彼らから離れる。

寒い日だったので、立ってるのは辛い。車のエンジンでもかけるか!

目の前にある車に乗り込みエンジンをかけると、愛想のいいボニが寄って来る。

そして、助手席に乗り込む。それに続いて、後ろに男4人がギュウギュウで乗り込む。


定員オーバーなんですがあなた達…6人は 狭いってば!

とにかく、後ろを見るのもイヤいなる程 体格のいい男達が 細くなって乗っている…。

っちゅーか、車沈んでない!?パンクしないでしょうねぇ…。


そして、ウィの車が後ろについた。

女性二人が 彼女の車に乗る。

それって、変じゃね!? なんでこんなに人数いるのに、あたしの車に片寄ってんの!?

でも、あたしの不安をよそに、さっさとウィは 車を走らせる…。

何処に行くのかも聞いてないしあたし…。


後ろから付いていくのはいいけど、セフティすぎるウィは40キロ…。

ま、あたしの車 重量オーバーで沈んでるからいいけど… それにしても、遅くない!?

いい加減、何処まで行くのかもわからないし、車内は彼らの体臭?臭いし、みんなの会話はさっぱりわからないし、ちょいとイライラ気味だったあたしは、車線変更してウィの車の隣に 赤信号を見計らって つけた。

何故か、ほんの少しアクセル踏んだだけなのに、彼らは


『お~~っ!!』と 驚いた声をあげる。

ボニは隣で楽しそうに

『I like you!』と。  なんじゃそりゃ!?



『何処まで行くの?場所教えてくれたら 先に行くから~』とウィに窓を開けて言うと


『もうすぐだから大丈夫』

また大丈夫かよ…。と思いながらも、後ろにつく。


なんとかお店に着いたけど、そこはリサイクルショップ。

へ???ここ???と、疑問に思いながら 車から降りてウィに


『なんで?ここ?』と聞くと


『日本は高いから、インドネシア人はセカンドショップの方が喜ぶんです』


な~るほど…。


お店では、みんなバラバラに色んな物を物色してる。

あたしは買う物が無いので、女性陣達の方に行ってみる。


子供服を物色してるから、きっと子供がいるんでしょう。

英語が出来ないあたしは


『Your child?』と聞いてみる。


サンは 『Yes! One boy and one girl』


『Oh! How old?』


『5 years old and 1 year old』 と、小さな女の子の服をあたしに向かって見せて

『Good!good!』と言った。

でも値段を見て

『Expensive.』と、顔をしかめた。値段は\1100だった。


男性陣が時計を見ているので、どれどれ…

なにやら、ショーケースから 出して見せてくれと言ってる。


でも、店員さん さっぱりわからないようで 黙って見てるだけ。


『これ、見せてくれますか?』と言って出してもらうと

彼らは あたしの肩を抱き 『Thank you! Thank you!』と。


選んだ時計は女性物で、値段は\1600。 ブランドじゃないし、あたしには買う価値がわからなかったけど、みんなは それを気に入ったみたいだ。

どうして動いてないんだ?との質問に、店員さんは


『見た目だけで買い取ってるので、買い取った時点では動いていましたが 電池が切れているんだと思います。でも、電池を入れて動く保障はありません。』と。


そんなの買って、万が一動かなかったらどうすんの!?

と思うのは、日本人のあたしだけのようで… 彼らは、何を根拠に言うのかわからないけど


『OK!OK!』と…。  奥さんに買うのかと聞いたら、ベビーシッターやお手伝いさんに買うんだそうで。


まぁ、OKと言うんだから それ以上はあたしには 何も言えず…。

次から次と動かない時計を 何本もまとめて買っていました。

っちゅーかね、レジで必ずあたしが呼ばれるのよ。

そして、あたしの耳元で


『Discount』 と囁かないでほしい…


一応、値引き交渉するんですけどね、そこのお店では無理でしたよ…ハイ。

何故かみんな 顔をしかめるんですがね… 


他にもジャケットや靴なんかもたくさん買ってました。


2時間半が あたしには長いのなんの。

途中、車に戻って タバコ吸いながら友達に電話したり、店を出たり入ったりしてました。


帰りはもちろん、トランクには山のような荷物が。

そして、また ギュウギュウの状態でホテルまで送ってあげました。


彼らからはとっても喜ばれて、ホテルの前で また逢おうと約束して帰ったわけですが、疲れた夜でした。