今年の皐月賞を考察するうえで

まず考えなければならないのは

レガレイラ=牝馬の出走です。

 

ということで牝馬出走年を見てみましょう。

(84年以降)

 

91年ダンスダンスダンス フラワーC②(中GⅢ1800m)
 →皐月賞/トウカイテイオー 若葉S①(中OP2000m)

14年バウンスシャッセ フラワーC①(中GⅢ1800m)
 →皐月賞/イスラボニータ 共同通信①(東GⅢ1800m)

17年ファンディーナ フラワーC①(中GⅢ1800m)
 →皐月賞/アルアイン 毎日杯①(阪GⅢ1800m)


24年レガレイラ ホープフルS①(中GⅠ2000m

 

これまでの出走牝馬はすべて

フラワーC連対馬でした。

 

91年が前走GⅢ2着馬だったら

該当牝馬と同じ前走戦歴所持馬が1着なのですが、

そうでないところを見ますとまず、

 

【前走OP上1着歴】

 

を所持していることが必要だと仮定できます。

 

更にダンスダンスダンスの最終1着歴をみますと、

3歳500万①(小2000m)…となります。

 

ということは

 

・【出走牝馬の最終1着距離】

 

を前走で所持している馬が

1着していることになります。

 

今年は【芝2000m】ですので…

 

・コスモキュランダ 弥生賞①(中GⅡ2000m)

・サンライズジパング 若駒S①(京L2000m)

・ダノンデサイル 京成杯①(中GⅢ2000m)

・ミスタージーティー 若葉S①(阪L2000m)

・レガレイラ ホープフル①(中GⅠ2000m)

 

前回の記事から今年もTR1着馬は不遇だと想定すると、

サンライズ・ダノン・レガレイラ

の3頭が優位性を持っていると考えられます。

 

特にサンライズジパングは…

 

・JBC2歳②→今年から3歳ダート3冠創設

・若駒S①→今年から別定GⅢ→馬齢GⅢ化

 

と今年の変更事項を反映したルートを通っていて

非常に興味深い戦歴所持馬となっています。

 

ただ上記の出走牝馬からは

もう一点抽出できる項目があります。

 

91年バウンスシャッセ 重賞未勝利+OP上加算歴あり

91年トウカイテイオー 重賞未勝利+OP上加算歴あり

 

14年バウンスシャッセ 最上位戦歴=GⅢ1着歴

14年アルアイン 最上位戦歴=GⅢ1着歴

 

17年ファンディーナ 最上位戦歴=GⅢ1着歴

17年アルアイン 最上位戦歴=GⅢ1着歴

 

該当牝馬と1着馬の最上位戦歴が一致しています。

 

24年レガレイラ 最上位戦歴=GⅠ1着歴

 

ということはレガレイラ自身か、

 

・ジャンタルマンタル 朝日杯GⅠ①

 

しか該当馬がいない事になります。

 

そしてジャンタルマンタルがわざわざ

【共同通信杯②(1人気)】

という戦歴を刻んできた理由が、

【前走=1着歴】を回避するためだったとしたら…

 

◎レガレイラ

 

という結論に至るかと思います。

 

仮にレガレイラが1着するとした場合、

2着に(外)シンエンペラーが来れば…

 

【桜花賞(阪GⅠ55k/2000m)】

1着ステレンボッシュ 阪神JF②(阪GⅠ55k/2000m)

2着アスコリピチェーノ 阪神JF①(阪GⅠ55k/2000m)

 

【皐月賞(中GⅠ57k/2000m)】

1着レガレイラ ホープフル①(中GⅠ56k/2000m)

2着(外)シンエンペラー ホープフル②(中GⅠ56k/2000m)

 

桜花賞が【同グレード・同斤量・同場・同距離】

での1・2着反転決着なのに対し、

皐月賞は【同グレード・異斤量・同場・同距離】

で1・2着スライド決着という反転決着となり、

非常に綺麗かと思います。

 

ただ決着性だけで言えば…

 

【皐月賞(中GⅠ57k/2000m)】

1着コスモキュランダ 弥生賞①(中GⅡ57k/2000m)

2着(外)シンエンペラー 弥生賞②(中GⅡ57k/2000m)

 

【異グレード・同斤量・同場・同距離】

という決着構造も可能性はあると思います。

 

あくまで牝馬出走年からの視点と、

桜花賞の反転決着性からの考察だけに過ぎませんので、

まだまだ色々な角度から楽しみたいと思います。