稲荷川砂防堰堤が造られた付近は川岸の崩れ方が特に激しく、大雨の時には大量の石や岩が下流へ押し流されていました。
現在の第2砂防堰堤のある場所は川の両岸が比較的硬く、川底も浅いことから、この場所に堰堤が造られました。
第2砂防堰堤に先立って造られた第1砂防堰堤は、コンクリートをまったく使わずに石を積上げただけの「空石積」であったため、大量の土砂や水に耐えられず完成後まもなく崩れてしまいました。
その反省を活かして、当時はまだ珍しかった粗石コンクリートを使った「練石積堰堤」が造られました。
この第2砂防堰堤が、まさに当時の日本の砂防堰堤には珍しかった粗石コンクリートによる練積工法を稲荷川で最初に用いた砂防堰堤です。
幅長の丸み付き台形水と通部を有すという稲荷川砂防堰堤群の最大の特徴を示す最古のもので、第2砂防堰堤以降に建造された石積による稲荷川砂防堰堤群は、すべてこの堰堤を見本に造られています。
丸み付き台形水通部を有する当時の特徴を示す最古の砂防堰堤
施工年代 大正8年~大正9年
文化財登録 原簿記載年月日 平成14年 8月21日、官報告示年月日 平成14年 9月 3日
所在地 栃木県日光市大字日光字帰ル沢・中鈴地先
水通しの部分が丸みを帯びているのが判ると思います。



