今日から暫く、日光の稲荷川砂防堰堤を紹介して行きたいと思います。
世界遺産である二社一寺の北を流れる稲荷川に築かれた砂防堰堤は、土砂災害から街や文化財を守ってる「砂防堰堤」(さぼうえんてい)で、 石造りの文化財になっています。
国登録有形文化財として8基もの数にのぼり、砂防堰堤群沿いにハイキング道路が出来ていて、健脚の方は、この季節、紅葉を楽しみながら歩いてみるのは如何でしょうか。
それでは、まず、稲荷川の概要ですが、日光大谷川の左支、稲荷川は鬼怒川流域を代表する暴れ川あり、その原因は源流部を女峰・赤薙山の脆弱な火山堆積物が占めており、これらが崩れ流出するためです。
このため、明治時代に栃木県が直営で砂防事業を始めたが砂防施設は明治35年の豪雨でことごとく壊され、その後も39年、43年と豪雨が続いたため、大正7年から内務省の直轄砂防事業が行われ、その成果もあり、近年では著しい土砂流出は減ってきています。
下流、稲荷川と大谷川との合流点右岸側台地には、東照宮、二荒山神社、輪王寺の二社一寺が立地されており、これらの社寺は、地形的に、暴れ川稲荷川の土石流からも安全な場所に建立したのだと考えられます。
今回は、下流より順に、文化財に指定された砂防堰堤を紹介させていただきます。
世界遺産である二社一寺の北を流れる稲荷川に築かれた砂防堰堤です。
まず、稲荷川第6砂防堰堤ですが、大谷川合流点より2.8km上流に位置し、安山岩盤基礎の堤高7.3m、堤長69mの重力式練積堰堤で、河道の安定と沿岸の緑化を促進する目的で設置されました。
文化財登録は、原簿記載年月日 平成14年 8月21日、官報告示年月日 平成14年 9月 3日となっています。
施工年代は、大正10年~大正11年で、JR日光線日光駅または東武線東武日光駅から車と徒歩で約20分の日光市大字日光字天狗沢・中鈴地先にあります。
国土交通省の河川沿道整備により砂防堰堤の案内板も設置されており比較的見つけ出すのは容易です。
前回の、丹勢山砂防堰堤と大久保砂防堰堤は、直感のみで探し当てたので今回は、少し拍子抜けしました。
これが案内標識です。
これより下流にある稲荷川第7砂防堰堤、第11砂防堰堤、天狗沢砂防堰堤です。
稲荷川第7砂防堰堤。
上流に見えるのが第6砂防堰堤と第4砂防堰堤です。
稲荷川第11砂防堰堤です。
こちらも大正12年竣工。
大自然を前に、思わずポーズ。
天狗沢砂防堰堤です。
こちらは、昭和11年です。
上流の石積みが天狗沢砂防堰堤です。
手前は、コンクリートの砂防ですね。
稲荷川砂防堰堤群です。
人力だけで石を割っていた当時の石が現地に残っていました。
口きり孔に矢を入れてハンマーで叩き割っていたんですね。
現在では、コンクリートが主流の砂防堰堤も、この地を歩いていると、石屋さんの職人魂が感じられます。
真ん中から真っ二つに、見事に割られた石です。
こちらは、25mほど離れた上流にある口きり孔の残された石です。
来週あたりがこの周辺の紅葉が見頃を迎えるのでは?
今回、上流から下流を歩いたのですが歩いて見て下流から上流の順で見学するのがベストのようだったので下流からの紹介にしました。
上流は、今後紹介しますがかなり紅葉していました。
残念ながらガスが出て景色どころではありませんでしたが・・・・・。
下流に下りて来て青空になった次第です。
非常に残念でした。
下流でほんのちょっと見れた紅葉です。















