刊行されていたのは知っていたが、
池波さんの鬼平が好きすぎで、
違う鬼平には、会いたくなかったため、手には取らなかった。
長谷川平蔵は、実在の人物だが、
「鬼平犯科帳」は、何といっても池波正太郎さんが生み出したもので、
その人物像、キャラクターは、池波さんの鬼平が強すぎで、
他のキャラが入り込む隙間がなかった。
だが、だんだんと、気持ちは変わり、
新しくても、違ってもいいから、鬼平に会ってみたくなった。
この作品には、七人の作家さんが描く、七人の鬼平が登場する。
平蔵の出世や、秘め事、木村忠吾の活躍を支える平蔵、
そして、「耳袋秘帖」の根岸肥前守の目を通した姿などが描かれる。
もちろん、まったく違う雰囲気だが、
それぞれ、新しい平蔵に出会えた気がする。
でも、結局は、池波さんの「鬼平犯科帳」を読み返したくなる、
そのきっかけになっただけかなぁ。