西條奈加さんの「隠居すごろく」を読む。

 

 

 

子どもたちが、ページの上を生き生きと動き回り、

笑い、泣き、そして、こちらの心をあたたかくしてくれる。

相変わらずだ。

 

仕事一筋だった糸屋の主、徳兵衛が、爺さんになって隠居したが、

退屈な日々を送る中、孫の行動がきっかけとなって、

子どもたちや人との交流を通して、生きる想いを強くしていく、

何とも、気力とあたたかな涙を提供してくれる物語だ。

 

孫、千代太の素直で、それでいて、頑固ともいえる

頑張りが、とってもほほえましく、愛らしい。

 

その孫に引きずられ、振り回される、徳兵衛にも、

徐々に、気持ちが持っていかれる。?)

 

やっぱり人間って、人と交わって、

喧嘩したり、思い合ったりして生きていかなきゃだめだよなぁ~っていう

気にさせてくれる。

 

自分だけの想いに閉じこもって、偏屈になっていくのは、

勿体ないよなぁ、と。

 

これからも、子どもやその親たちと、関わり合って、

振り回されておたおたしながら、誰かの力になっていく

徳兵衛を、見ていたい。