「まんぷく旅籠 朝日屋 ぱりとろ秋の包み揚げ」を読む。
最近とみに、料理系の時代小説が増殖中。
多くは、料理と共に、人情噺込みなのだが。
家も失い、天涯孤独となった主人公のちはるが、
元火盗改めの同心、怜治(現在、旅籠・朝日屋の主)に拾われ、
料理人として成長していく(きっと)物語。
ちはるは元料理屋の娘で、両親と共に幸せに暮らしていた。
だが、雇人に騙され、店を乗っ取られ、両親は悲嘆の中で亡くなる。
ちはるが連れていかれたのは、料理屋を改造し、開いたばかりの旅籠で、
そこで働く雇人はすべてワケあり。
一人ひとりが、過去に傷や謎を抱えている。
そもそも、主だという怜治の過去も、胡散臭い。
料理系の物語なので、所々に、料理が挟み込まれて。
最初から、たくさんの要素が盛りだくさんで、
お腹がいっぱいになりそうだ。
ポンポンという、ちはるの物言いも慣れるまで時間がかかりそうだが、
多くの謎に食いつかされ、このシリーズも、最後まで読むことになるだろう。