「上絵師 律の似面絵帖」を読む。
上絵師という父の跡を継いで、仕事に、恋にと、
懸命に生きる女、律の成長物語。
シリーズもので、六作目「駆ける百合」まで、一挙に読んだ。
母親を辻斬りに殺され、優れた上絵師だった父も、
失意のうちに死ぬ。
残された律は、幼い弟、慶太郎を支えながら、上絵師としての道を歩んでいく。
幼馴染みである、葉茶屋・青陽堂の一人息子、涼太との恋や、
「似面絵」の見事さが、馴染みの同心、広瀬保治郎の目に留まり、
それ以来、頻繁に関わる事件の数々など、盛りだくさん。
四作目、五作目と読み進めても、
涼太との恋がなかなか進まず、イライラさせられることも。
当初は、恋も仕事も思い通りいかないのだが、
一つひとつにウジウジ、グチグチと、律の心の声が、
少々、うっとうしくて、途中脱落しようかと思いながら、
池見屋女将、類など、他の登場人物のキャラや、彼らとの交流に魅かれ、
とうとう、六作目までたどり着いた。
ここまでくれば、もう後は、勢いで読んでいける。