忘れ形見 漢方医・有安」を読む。

 

市井の人々に寄り添う、町医者の物語。
シリーズ化されている。

淡々と描写されており、全体的に地味ではあるが、
その淡々が、いつの間にか、じんわりとしみてくる。

どうやら、主人公の有安、前身は武士で、
その頃に、わけあって殺めた夫婦の子どもの
面倒をみている。

と、その「訳あり」なところは、今後、少しずつ
解明されていくのだろう。

決してヒーローではなく、助けられない命があることも、
物語に深みを与える。

たまに、家主のもとにいる後家さんに、くらっとしたり、
なかなか人間臭い。

まだまだ、見守っていきたい、そんな気にさせる。