のだが…。松下隆一さんの「落としの左平次」を読む。

 

見習い同心の佐々木清四郎は、「神様」と称された
元同心、左平次預かりの身となった。

昔は腕っこきだったのだろうが、同心株を売り、
今や市井に暮らす左平次の下につけられたことに、
清四郎は納得がいかない。

不満だらけの清四郎だが、(左平次との対比も
あるのだろうが)、なんとも不甲斐ない。

根拠のない自信で突っ走り、ミスったり、
騙されたり…。
その都度、左平次の助けに救われる。

そんなこんな、清四郎も徐々に、左平次の手腕、
情に魅せられていく。

そのなんとも、バランスの悪いバディの間に流れる
あたたかいものに、いつしか、引き寄せられていく。