澤田瞳子さんの「師走の扶持 京都鷹ケ峰御薬園日録」を読む。
「御薬園日録」シリーズの二作目。
幕府直轄の薬草園で働く真葛の、その知識や機転を
生かして、さまざまな病や薬をめぐる事件に対峙する
日々を描いた連作短編集。
いろいろな事情を抱えた患者と向き合ううち、
薬師として病気と対峙することを心に決めた真葛。
今作の最終話では、これまで真葛を顧みないようにみえた
母方の祖父の真の想いが描かれる。
六話の連作短編のどれも、あたたかな余韻が残り、
いずれの登場人物たちのその後がとても気になる。
このシリーズ、二作後の続編が出ていないが、
もう、これで終わりなのか。
真葛の日々をもうちょっと、見ていたい。
