「風を織る 針と剣 縫箔屋事件帖」を読む。

 

縫箔屋シリーズも四作目。

今回はやけに、一がおしゃべりだ。
今までに比べ、自らの想いをかなり言葉にする。

結局、二人はそれぞれ、別の明日を見ながら、
それでも一緒にいたいと願う。

恋や愛を通り越した、抜けたその先。

個人的には、おちえの物語ではなく、
おいちの物語でもない。
まさに、仙五朗の物語に触れたいがために、
この二つのシリーズを読む。

今回も、相変わらず渋い。

大店、出雲屋のお内儀、おツタから注文のあった
小袖ができあがったが、「榊道場のおちえ先生」に
届けてもらいたいという頼み。

相手の真意がわからないまま、おちえは一とともに
出雲屋に赴く。

だが、その邸内で二人は男たちに襲われる…。

 

出雲屋の謎めいた行動、過去の心中事件、そして
出雲屋の番頭が殺され…。

その渦の中にいやおうなしに、おちえと一は、
巻き込まれていく。