諸田玲子さんの「おまあ推理帖」を読む。
アガサ・クリスティ没後五十年。
人気キャラクターであるミス・マープルへの敬意を込めて、書かれた作品だとか。
かつては、「鳥舞のおまあ」と呼ばれた手裏剣の名手で、
隠密として幾つもの修羅場を潜りぬけたきたおまあも、
今は、浅草の小家で気ままな隠居暮らし。
そんな彼女に、さまざまな事件が持ち込まれる。
隠居した老女が関わるには荷が重そうな殺人事件ばかり。
だが、持ち前の洞察力を駆使し、さらに、昔、
一緒に仕事をした、勝次、おりゅうと「老士組」を
結成し、(時には昔取った杵柄よろしく、立ち回りなんかも
あり)事をおさめていく。
浅羽林之助や、乙吉といった魅力的なキャラが
おまあたちを支え、そしてなんといっても、
存在感のある人物、南町奉行の根岸肥前守の登場が、
血なまぐさい捕物話に色を添える。
