金子成人さんの「追われもの 孤狼」を読む。

 

実家の「武蔵屋」で台所女中をしていたお杉の
手助けで、口入れ屋から仕事を得、また、
長屋にも住めるようになった丹次。

その実直な性格で、力を貸してくれる人物も
徐々に増える。

だが、兄の行方を知るものを捜し出すことは、
並大抵ではない。

一つ一つ、手掛かりを見つけては、潰していく日々だ。

靴底を減らしながらコツコツと捜査する、現代の、
重厚な刑事ものを読むようで、こちらも力が入る。

一ページ、一ページを大切に読みたいような、
そんな気にさせてくれる。