読む。

 

古い洋館の屋根裏で見つけた、江戸時代の市井の
女人が書いたらしき日記のようなもの。

創作なのか、実なのか、よくわからない。

ぐうたら亭主にヤキモキしながら、それでも、
日々を気楽に受けとめ、一日を明るく過ごす様子が、
生き生きとしている。

時代小説の長屋ものみたいに、ドタバタや、
事件が起きるわけじゃない。

何気ない一日なのだが、近所の連中との交流や、
たまにある娯楽が歳時記のように、一年分
まとめられている。

小間物屋のおかみさんが書いたという日記だが、
文章がみずみずしく、楽しく、ところどころで
クスリとしてしまう。

次の一年、その次の一年と、まだまだ、
見ていたい、そんな気にさせられた。