「桜ほうさら」を再読し、「きたきた」シリーズを読み進めながら、
やっぱり、これは、セットで読むべき、と、あらためて思う。
いや、桜ほうさらも、きたきたシリーズの一部だと。
そして、きたきたは、「ぼんくら」シリーズの続編だとも。
桜ほうさらの中で、富勘は頻繁に出てくるのだが、
それほど、詳しく描かれてはいない。
が、きたきたの「子宝船」の中で、富勘は、実は、
素性が分からず、住んでいる場所も分からないと描写されている。
こうなると、富勘を中心に、また一つの物語ができそうだ。
ところで、桜ほうさらの結末の事件から、
北さんが富勘長屋へ越してくるまで、二年しかたっていないんだそうだ。
「笙さん」の結末のことは、長屋の皆も、しっかり蓋をしているようだ。
富勘長屋の面々も、村田屋も、きたきたにもきちんと登場しており、
今後、きっと、何らかの活躍を見せてくれるのだろう。
さらに、桜ほうさらで、あるエピソードの舞台ともなった
「とね以」が出てきたのも、何だか、わくわくした。
さらに、「ぼんくら」シリーズの政五郎親分や、
何といっても、おでこと弓之助の消息が知れたことも嬉しい。
おでこにはもう、嫁さんがいて…、それまでの経緯も知りたい、なんて、
欲張りを言ってしまいそうだ。
このように、登場人物の輪が、シリーズの垣根を飛び越え、ずんずん広がって、
大きな一つのシリーズになっていく物語は、大好きだ。