着物始末暦(四)」を読む。

 

 

 

シリーズの、真ん中から読んでも、一作完結風で、

違和感なく、面白く読めるものは多いが。

 

この作品は、やっぱり、初めから読むことが正解、

だと思う。

 

裏表紙、あらすじを見て、

始末屋余一とお糸の、陰謀に対峙する活躍を描く物語かと、

手に取ったが、

後半まで、余一以外の人物がワチャワチャしていて、

「ン?」という感じだった。

 

さらに、井筒屋との因縁とか、訳の分からない部分があり、

途中でリタイアしようかと思ったが、

表題になった「雪とけ柳」などは、

人にはそれぞれ、過ぎ越し方というものがあり、

うわっぺらだけで、分かったようになれないと、

今さらに思わされる、そんな一編だった。

 

着物については、あまり関心はなく、

知識もないが、

「着古す」ことがあまり無い現代とは違い、

一枚の着物を、丁寧につくろい、シミができれば、

「着物の始末屋」(クリーニング)に出し、

大事だいじに扱っていたのだろうことを思いをはせる。

 

と言っても、きっと、始末屋に出せるのは、

ある程度余裕のある人々で、

明日のおまんまの心配をしなければならない庶民は、

それどころではないだろう。

せいぜい、つぎはぎをして、シミ隠しをするのではないか。

 

なにはともあれ、一作目から読んでみよう。