弥生請負帖」を読む。
船宿「松波屋」の裏稼業は、人の逃亡を助ける「とんずら屋」。
松波屋の裏稼業を支えるのは、主の市兵衛、女将のお昌、
そして船頭の弥吉(弥生)、啓次郎、船大工の源太の面々。
そして、船頭の弥吉がこの物語の主人公なのだが、
実は、大名の落としだねである御姫様で、
御家騒動に巻き込まれ、男姿の船頭に姿を変えて追手から身を隠している。
さらに、商家の謎の若旦那や、御家の間者など、
登場人物が入り乱れて、面白い。
叔母であるお昌や船頭たち全員が弥生を護りながら、
逃がし屋稼業に精を出すのだが、
弥生の感情に、周囲が振り回されている様子は、
あまり共感できなかった。