五輪塔といえば供養塔でよく見かけます。
この5つの宝珠形・半月形・三角形・円形・方形の意味は皆さんご存じのように、上から空・風・火・水・地です。
五輪塔については、多方面からの様々な象意が含まれています。
今日は五輪塔と陰宅(墓)や風水にも密接に通じている病の面からアプローチしてお話したいと思います。
五輪塔の「風輪」は呼吸や動くことの百の病をあらわします。
風は病名にも使われていて「中風」いわゆる脳血管障害による体のマヒ、つまり動くことの障害を病名であらわしています。
「火輪」は体温や熱の百の病をあらわし、「水輪」は血、体液の百の病をあらわし、そして「地輪」は肉や骨の百の病をあらわしています。
この百というのは、数の百ではなく、数多いという意味合いのものです。
この病を総称して「四百四病」と呼んでいます。
そして、一番上にある「空」はその「四百四病」を無にしてしまう意味をもっていると言われています。
五輪塔を宇宙観(ダーマ)で捉えれば、風、火、水、地も実在するようで、すべては「空」なのだ、またはすべては「空」へ帰って行くという意味も含まれているそうです。
五輪塔は宇宙全体であり、その宇宙をあらわす仏の形であるとも言われています。
江戸時代頃には、石碑や墓を建てることができない豊かでない人々は木彫りで五輪塔を刻み、中に遺骨や爪、髪、歯などを入れ小さなお墓を建てたそうです。
五輪供養塔は建てた子孫側は先祖の魂の安息、成仏を願い、そして祖先側からは子孫の無病を願っているという、五輪塔が現世と天界のアンテナの役目をして繋がるような構造が垣間見えてくるのは私だけでしょうか。![]()