『決戦は日曜日』
2022年/日本/104分/監督、脚本 坂下雄一郎
政治家よりも、選挙に出馬する人に興味があります。
何故、政治家になろうとするのか?
あの選挙運動ってとてつもなく恥ずかしくない?
・・・・・・そんな気がしてこの選挙コメディ映画に興味を持ちました。
父が大臣経験のある議員というだけで、選挙にかつぎだされた長女が宮沢りえ。
赤がメインの服を着て、最初は妙にハイテンション。
しかし所詮素人なので中身はない。

宮沢りえさんの声がすばらしくきれい。
政治家のひとつの要因に「しゃべり方、声」があると思うのだけれども、二世だし、美人だし、声はいいし、政治家向きなんじゃないかなと。
しかし、漢字は読めず、後援会の人たちとも喧嘩をし、地方代議士先生たちにカッカと怒ってしまうところが、ずれていてそれでも強気なところが食えない人という感じで良かったですね。
そして父の代からの秘書を窪田正孝。
こちらは清濁併せ吞む政治や選挙の世界を知り抜いていて、いつも背筋を伸ばして、姿勢がいいところが秘書という感じで良かったですね。
新人秘書を赤楚衛二。そっけなくて、常に傍観者という雰囲気を出している若者。
父である議員が汚職をしていた、という記事が出て慌てるかと思いきや
「あ~そうですよね、時間の問題ですよねぇ」
としら~~と淡々としている秘書たちはある意味、異常なんですが、これが「今までどおり」
選挙に張り切れば、失敗ばかり、後ろ向きになれば逆に人気者に。
何をやっても正反対の方にいってしまう。
意外と素人である宮沢りえさんが正論をずっと言っているんですね。
しかし、政治、選挙の世界は独特で正論はゆがんでいる。
コネとしがらみの世界。それを諦観でもって眺めている秘書たち。

そんな中、飄々と泳いでいく秘書たちってすごい。
でも、日本の選挙ってこんなものかもしれないけれど、もしかしたら変われるかもしれない、という希望をラストにぽつんと置いたところ、とてもよかったです。
男性陣が常にスーツ姿でスーツ好きにはたまらない映画。

