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ネムリノソコ

おたいらに

今年1月の『ツキシカナイ』のはなしです。

満月の河上は、3回目の死神役でしたが、すっかり板につきまして、やっぱりクライマックスに改めて『その願い買い取りましょう』と現れてくるシーンは好きです。

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幟の扱い方とか、死神メソッドと言っても良いようなあれやこれを蓄積していってくれてもいます。
あと、死神シリーズをやると稽古場で『うむ』という返事が流行ります。

あれ? これ、出演者をひとりひとり振り返る流れですね。
全員かかないとあかんパターンや…。

さておき、『ツキシカナイ』で満月に初めて出演してもらったのが、baghdad cafe'の一瀬尚代さんでした。
一瀬さんとはずーっとご一緒したくて、今回ようやく実現しました。

主人公のお姉さん役で、しっかり者の弟とフワフワした姉という関係を、軽やかに演じていただきました。
この姉弟のお母さん役だった、満月のみずとの噛み合わせも良くて、二人の掛け合いはとても好きでした。

立ち姿の美しい方だと思っていて、それは姿勢がいいとかじゃなくて、スッと立ってはる、芯の部分だけで立ってはるようなイメージがあって、竜崎さんと廃博物館に行くシーンなんかは、一瀬さんの立ち姿に描かせてもらったようなシーンです。

またぜひ、満月の舞台に出ていただきたい女優さんです。

さてさて、この勢いでは『ツキシカナイ』の出演者を全員、振り返っていく感じになりそうです。





今年の1月にやりました『ツキシカナイ』のことを、ブログで全然書いてなかったので、まとめて振り返っちゃうよ、の3回目です。

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満月の諏訪には『ツキノウタ』に続いてお母さん役を演じてもらいまして、別にお母さん女優にしようという気はないのですが、たまたま巡り合わせでそうなりました。
(そういえば、『ツキノウタ』のことも、全然、ブログに書いてないのでは…)

まあ、お母さんといっても妊婦さんで、いわゆるお母さんとは違うかもしれませんが、お腹の子どもの幸せを願いながら死にゆくくだりが、この作品のクライマックスで、このシーンの諏訪のテンションにすべてがかかっていたと言っても過言ではありませんが、母の子を思う真心、愛情を素晴らしく描いてくれました。

彼女とその顔を見ることもできなかった息子の胎内記憶のエピソードが作品の背景に流れますが、『子どもがお母さん(あるいはお父さん)を選んで生まれてくるという話は、いろいろ救われます。

世界中にそういった胎内記憶を持って生まれてくる子どものエピソードは存在するようですが、前世やあの世の話として捉えるよりも、『親を選んだのは自分である』という文脈で捉えると、少し自分自身の見え方が変わるような気がします。


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今日はこんなとこかとも思いますが、ちょっと思い出したのは、ヒロインの竜崎さんが、普段(という言い方でいいのか)のノリで、おどけたがるというか、ハッキリ言うと変顔をしたがるのを、やんわりとつぶしまくったのですが(だって、ヒロインだもの)、
「落ち着かないんだろうなぁ…」と思って、一カ所だけ変顔のままに特に止めなかったのですが、
あとあと思い返して、やっぱりあそこも止めるべきだったのか悩みました。

あの温情は必要なものだったのだろうか!?(昇竜之助さんのトーンでお願いします)

今もまだ、ときどき思い出して悩んでます。別嬪さんなのに…。

『ツキシカナイ』の話の続きはまたの機会ということで。

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今年1月にやりました『ツキシカナイ』の振り返りの続きです。

この公演は、應典院さんのコモンズフェスタという企画に参加させていただいておりまして、企画会議から参加させていただきました。

いやー、いろんな活動をされてる方と、ブレストからやらせてもらって、これはなかなか楽しかったです。
ブレストいいですよね。(なんて、ざっくりな)

基本的に実務型なもんで、普段はブレストするより先に段取りをすべて組み上げてたりするもんですから、たまにこういう異業種の方とブレストする機会をいただくと、ワクワクしてしまいます。

これが3月の企画にもつながりまして、なかなか得難い機会でありました。(3月のことは、また別の機会に振り返ろうと思います)

『ツキシカナイ』の振り返り続きます。

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今年の1月にやった満月動物園の第弐拾夜『ツキシカナイ』のことも全く触れてませんでした。

『ツキシカナイ』は、ここのところ続けてます死神シリーズの4作目でした。

主演はCOMPLETE爆弾の近藤ヒデシさん。第拾四夜『スプーン・マーメイド』以来に主演をお願いしました。

ボクの演出では、あんまりやらないんですけど、「その場走り」なシーンがありまして、やっぱりこういう「エンタメの文法」は上手に観せてくれますよね。
(満月の劇団員はヘタ)
そういう面で、やったことないことにトライさせていただけました。

そういえば、オープニングでは塩を降らせまして(キラキラ反射してくれるのでキレイ)、ヒデシさんには前に『ツキノアバラ』でも、口の中に大量に粉砂糖を流し込むという、非道いシーンをキッチリ演じていただきまして、満月ではなにかとコナっぽいシーンを演じていただいております。

次の機会をいただければ、片栗粉なんかどうかと思ってます。

あと、ミジンコターボの竜崎さんにヒデシさんの恋人(婚約者)役でヒロインを演じていただきました。
いや、かなり良いヒロインやったと思います。グッときたし。

でも稽古の初期は竜崎さんがとても照れてらして、可愛らしかったのです。というか、最後まで「大丈夫ですかね? わたし」とおっしゃってたように記憶してますが、大丈夫です。
立派に別嬪なヒロインでした☆

とはいえ、ボクはあんまりヒロイン、ヒロインしたヒロインは描かないので、等身大に、結婚を前にした人生のハレ舞台を前にした女性の輝きを演じてくださったと思ってます。
それが、結果的に美しかったということであろうと思います。

あと、ヒデシさんと竜崎さんのペアが、なんというか、良かったですね。
関係性のバランスの取り方が、妙にリアルで。

なんか、自分の作品を劇評してるみたいになってきましたけど、つぎに続きます。



思えば昨年は、仕事でホニャララの100周年に関わらせてもらって、一昨年からの準備も含めて、忙殺されてたんですが、100周年は100年に一回しか来なくて、次の200周年には確実に立ち会えない訳で、ヘトヘトになりながらも、貴重な体験をさせていただいた訳です。

が、そろそろ演劇の世界にも戻らなにゃあと、思い始めたので、ぼちぼちと劇場に足を運んでおります。
昨年の疲れで、またまだ体力が万全ではありませんで、ホンマにぼちぼちですが。
今さらですが、基礎体力ほしい。

やっぱり劇場は落ち着きます。
これまた、仕事で少しタタキをしたんですが、なんか気分爽快。身体が重たくて困りましたが、思ったとおりのものが出来てなかなかの達成感。
会社の屋上というシチュエーションでのタタキも非日常感がありまして、なかなか楽しい。

そろそろ劇場に復帰しようと思ったのは唐突で、INDEPENDENTのトライアルの最終予選でした。

相内さんがツィートしてるのを、たまたま朝みて唐突に行きたくなって、仕事をやりくりしてギリギリ滑り込んだのでした。

ボクがトライアルで出場した頃(2006年『キャラクター•ピース』出演:横田江美)は、今の公開プレゼンは無くて、書類審査のみでした。
こんなにINDEPENDENTにお世話になっておいて、恥ずかしながら、公開プレゼンは初めて観に行きました。

言葉にすると陳腐ですが、刺激をもらいました。まだまだ、一人芝居の可能性は広がり続けてる。ということに意を強くして帰りました。

色んな人が色んな角度から、色んな背景で取り組んでるんですから、当たり前ですが。
INDEPENDENTの1年目や2年目より、今のトライアルの方がレベル高いと思うし。

でも、出場されてる方が全然知らない方ばかりで、ちょっとさみしかった。
まったく演劇界にコミットしてなかったので仕方ありませんが。

まぁ、ぼちぼちとマイペースで行きます。
徐々に加速してく準備も、こっそりやっております☆
発表出来るカタチになったらまたお知らせいたします。

今は松本茜嬢との作品づくりに全力投球でございまする。