「赤色レンズ」が終わって2週間。
写真の整理なんかも終わって、ひと段落。
ぷふい。
http://www.geocities.jp/full_moon_zoo/past/past-19-sekisyoku.htm
満月HPの「過去の公演」のページのリニューアルしているときに、
前回(リニューアル前)はできなかった、各公演ごとのコメントがスラスラ書けた。
やはり、それなりに自分の中で整理がついたのでしょう。
1年間の休養は無駄ではなかったと思いたい。
だので、「赤色レンズ」についても、公にするような言語を自分の中で
構築するには今しばらく時間が必要であろうとは思う。
思うのだが、カンタンに今の思いを公にすることで得るものもあるのでは
ないか、と考えを変えて、少し、記してみたい。
やはり、ちょっと舞台との距離のとり方が変わった。
なにより、「感覚」を失っていた。
舞台「づくり」の感覚である。
稽古の最初のほうでは、かなり、戸惑った。
踏むべき段階をすっ飛ばしたり、足踏みしたり、しどろもどろだった。
あぁ、これは僕と舞台との新しい距離なんだな、と気がついてから、楽になった。
楽というか、ワクワクしてきた。
今回は何も使いまわさなかった。
満月動物園で定番化しつつあった、なにものも使わなかった。
それは最初から決めていた。
自分のつたなさもよく把握できた。
今までは、過密スケジュールの中で、作品のクオリティを維持させるために、
誤魔化したり忌避することが上手になっていた、自分の拙い部分、
というのが身にしみて分かった。
それは辛かった(笑)
辛かったけど、ワクワクもしていた。
ワクワクしてたけど、辛かった。
僕は前から、メッセージ性よりも、表現手法の方に興味が強い。
方法のためには、目的は選ばないところがある。
しかし、今回はかなりまともに「目的」とぶち当たったような気がする。
とりとめない。
本当にとりとめないが、そんな公演でした。
最後に、本番が終わって、應典院の出口でタバコを吸ってると、
普段、芝居を見そうにない男のお客さん(偏見かもしれませんが)が、
さっさか出てきて、彼女らしきヒトに、
「俺、こんなん好きやねん」
と言いながら、出て行ってらして、なんだか胸が躍った。
そうなんだ。一人でも多くのヒトにそう言ってもらいたくて、
舞台をやってるんだ。。