僕の最後の作品 | ネムリノソコ

ネムリノソコ

おたいらに

漆黒

満月動物園のホームページの「過去の公演」を更新しました。

http://www.geocities.jp/full_moon_zoo/past.htm

画像とかは前のをやや流用したけど、前に作ったときは、

完全に門前の小僧だったので、画像が重すぎて不評だったので、

一つ一つ小さくしていったりして、やや、手間がかかった。

リニューアルとはこうしたものなのかもしれないけど、

非効率この上ない。


満月動物園の公演も先日の赤色レンズで19本目でした。

(打ち上げで18本目と言いましたが山本麻貴さんの一人舞台

「カーニバル」をカウントするのを忘れてました。スミマセン)

いっぱいやったな~。

1本1本、思い出しながら、ページを作っていくのは

楽しかった。


そうこうしているうちに、学生時代に最初に脚本書いて演出した

作品のことを思い出した。

役者は4人。私と河上由佳と二川徹と、あともう一人。


総予算8万円。総動員数49名。

会場費がかからないにしても、リーズナブル。

なんもかんも自分たちでまかなって、なんもかんも自分たちで

やって、だからこそ、手伝ってくれたほかの劇団員たちが

非常にありがたくて、胸がいっぱいになったものでした。


折に触れて言うのだけど、

あの公演が終わった瞬間だけ、「もう、芝居をやめてもいい」

と思えた。そのくらい、充実していた。

(今、思えばつたないお芝居でしたのよ...)


運悪く(?)次の公演の演出が決まっていて、

「やめてもいいんだけどな~」と思いながら、続けると、

そりゃ、反省も出てきて「この作品を最後の作品にはできん」

とか、思いはじめたのが運のつき。

学生時代からで、今年が11年目でございます。


結局「芝居やめてもいい」と思えるほどの充実、っていうのは

その後、ありません。

むしろ「芝居続けてもいい」という充実に支配される今日この頃。


僕の「最後の作品」にはいつ巡りあえるのでしょう?

三部作とか始めてるし、とりあえず当分先のことでしょう。

でも、次に「芝居やめてもいい」ほどの充実にめぐり合ったら、

なりふりかまわず、絶対、やめたんねん!!


でも、ふと思えば、実は僕はもう、僕の「最後の作品」を

やり終えてしまっているのではないだろうか?

などという気もします。

再演したらええやん、という向きもありますが、

それは、やっぱり別の作品なのです。


「最後の作品」の後に続く作品群と思いながら、

過去を振り返ると、また、ちょっと違って見えてきて、

それは実は、すごく楽しくて意義のあることのように

思えてきたんです。


満月動物園の歴史を整理しながら、そんなことを考えました。

写真はその学生時代の公演の終わった後に撮影した、

河上と僕と二川です。酔ってます、僕。

そして痩せてますね~。今より約22キロ痩せてます。