線維筋痛症関連のTV番組で、今考えてもお蔵入りになったのが残念な2作品がある。
一つ目は2003年、テレビ東京が16時間も密着取材してくれたドキュメンタリー。
感心したのはすべて女性スタッフでという配慮だった。当時は大体どこの局もクルーはほぼ男性だったから。
撮影中も良く配慮してくれたのがありがたかった。
二つ目は2007年クローズアップ現代。線維筋痛症患者と、治療研究に取り組む医師たち、というテーマで良く出来ていた作品なので、医師の方々も残念がっていた。
お蔵入りになった理由は分からないが、そういうことは結構あると思う。15年経った今でも良い内容だったと思う。
制作した方々はもっと残念だったろうなあと思う。会社からちゃんとした理由は聞けたのだろうか。
月刊誌でも取材を重ねてもらううち、曲解されていると感じたことは度々あり、看過できない場合には掲載を断ったケースも何例かある。
TV番組を作るのは本当に大変だと感じた場面をいくつも思いだす。ディレクターの思いに共感したこともあるし、反対に私から「こういう答え」を引き出そうとしている場合もあった。もちろんすぐに、お断りした。
「今から中継車を行かせますので」と夜9時ごろ言ってきた社もあった。路駐も出来ない住宅地なので、とんでもないとお断り。
大家さんから家の外観はNGと要望があり伝えたのに、外観を撮影していたこともあり、カットしてもらったこともあった。
制作側の人達と共感できるかどうか、やはりまず、信頼関係を築けるかによって変わって来るものだと思う。
(代表:橋本 裕子)
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