ルーズボール②
さて、「もやもやの状態」その2はルーズボールです。ルーズボールとは、ボールキャッチに失敗したり、ドリブルをミスしたり、シュートやパスを相手にはたかれたりで、持ち手を離れたボールのことで、床にころがっていることが多いです。どちらのチームのものでもないですから、先にルーズボールに到達して自分のものにしたチームが攻撃権を得ることになります。
ルーズボールは考えるよりもたくさん試合に登場します。なんなら、試合中ずっとルーズボールの取り合いっこをしていることもあります。そして当然のことですが、リバウンドもルーズボールも取りにいかなければ一生取ることはできません。離れて立って眺めていて、自分のところに運よくころがってくることは決してありません。
ルーズボールやリバウンドボールに対して、脇目も振らず突進していく子と、自分には関係ないらしくまったく傍観している子がいます。これは天性のものだと思います。背が高くシュートは上手でもリバウンドには興味を示さない子と、背が低く技術はないけどやたらこぼれたボールを拾いに行ってくれる子がいたとしたら、試合に出せるのはもちろんあとのほうの子です。
リバウンドはその重要性や取るテクニックとか教えられるのですが、ルーズボールを取りに行くのは格闘技の闘争心のようなものが源ですから教えようがありません。「ボールに飛び込め」とはよく使う表現ですが、たいていの子は言われてもぽかんとしています。本当に床にダイブして取りに行く子は何も言われなくても行きます。
ダイブをするかどうかはともかく、ディフェンスをしない子、リバウンドに参加しない子、ルーズボールを追いかけない子、味方がボールを奪ったときに走り出さない子は、バスケットをする資格はありません。戦術的にも道徳的にも、一人だけ楽ができる競技ではないからです。
頭から飛び込んで寝ころんだ状態でボールを取ってもトラベリングにはなりません。そしてその体制でパスをしたりドリブルをするのもOKです。ただし、ボールを持ったまま立ち上がったり、ごろごろ転がるとトラベリングになります。なので、横になった状態でドリブルをして立ち上がる練習をしておくと役にたつかもしれないですね。
