設立の前に会社の創立総会を開かなくてはならなかった。

そこにはどうしても呼ばなくてはならない人がいた。それは、新市長だった。

新市長が来てくれたら、このFM事業を認めてくれたことになる。来てくれなかったらFM事業は失くなると言われるだろう。
新聞には連日のように事業凍結や見直しの文字が並ぶ。
案内を出すが新市長はまだ就任前。
実際にこの事業がどうなるのか誰にもわからない。
とにかく、私は草津市との約束は守った。
事業が失くなる事になっても会社を設立させて時をまとう。
そう思っていた。

そして、広報秘書課から返事が届く。
とうとうその日がやってきた。

株式保管金口座を確認したいが勇気が出ない。
私なりのベストは尽くした。T先生も確定申告があるなか一緒に回ってくれた。
本当にありがたかった。
集まっていればいいんだけど・・・
グズグズしている間にお昼を過ぎた。意を決して銀行に向かう。
正直怖かった。
そして窓口へ・・・待つ間の時間が長~く長く感じられた。

そして、集まった金額は・・・ピッタリ2000万円だった。

銀行の奥にある立派な部屋に連れて行かれた。
居心地は悪い。疲れきっていたので早く帰りたかった。
手続きを終えた後、話があると言う。私が以前持ち掛けた出資の話のことだった。
出資出来ないが、寄附をしたいとの申し出。寄附ってどういうことですか?と聞くと差し上げるということですと説明された。
驚いた目

こんなことって起こるんだ!2000万円集まったことと言い、寄附のことと言い、どう考えても奇跡としか言いようがなかった。
選挙は2月末、新市長就任は、3月20日。

新市長の方針が出てからでは遅すぎる。なぜならば、平成20年3月末までに会社を設立していなければならない。予定は27日。

動向を見ている時間はない。しかし、更なる追い打ち。
新聞報道!!
新事業凍結か!?の見出しが踊る。

そう書かれることがとても悲しかったしょぼん
栗東の新幹線事業凍結とFM事業は同じ事になると周りからは言われた。
でも、私は信じたかった。新市長が選定委員のメンバーとして事業者に私を選んでくださったこと。
そして、決定後挨拶に行ったとき握手してくださり、一緒に頑張ろうとおっしゃってくださったこと。
あれは嘘じゃなかったと・・・

とにかく、私に残された道はない。動くしかなかった。
もう考えている時間はない。選挙に左右される草津市の企業じゃダメ。本当に地域の為にコミュニティ放送局が必要と思ってくれるところに出資してもらわないと・・・
草津市の担当部署の方も、出資金集まらなかったら、職員の中でかき集めるとまで言ってくださった。とてもありがたかったが、市の規則でそれはできない。
補助金対象業者に出資をすれば、皆さんクビになってしまう。
ただ、そう言って頂く気持ちが嬉しかった。
迷惑はかけられない。絶対自力で集めないと・・・

そして、以前書いたように草津市以外の企業を回ることとなるのだった。

会社は設立できるのか!そしてアナウンス講座はどうなるのか?

期限は目の前まで迫っていた。