前代未聞の3ヶ月無料体験講座が始まる。

無料なんだから皆いい加減な気持ちで来るに決まってる。初日だって来るか来ないか怪しいものだし、3ヶ月たったら誰も来ないよ。というのが周りの大半の意見だった。

業界の方からも養成したって放送で通用しない。それにそんな大人数かかえきれない。そんな話もいっぱいあった。

でも、そんなことやってみなくちゃわからない。
しかも、このアナウンス講座は話すことだけではなく、コミュニティFMを知って頂くためのものであり、草津やその周辺地域を知って頂くものであり、また地域の防災も考えて頂くカリキュラムとなっている。
今までにないプログラム。Jさんのアイデアでスキューバダイビングのカリキュラムを取り入れた。

しかも、まだ開局出来るかどうかわからないのに本気で地域パーソナリティを育てようとしていた。

かつてこんなコミュニティFM放送局はない。

そして開講を迎える。
講師には、プロダクションにいた時担当していたMさんにお願いした。
素人を教えるのだから、まずは話す楽しさを教えてほしい。彼女にはそうリクエストした。

余り来ないのではないかという心配をよそに、どのクラスも人で溢れかえっていた。

平成20年4月6日のことだった。
平成20年3月27日株式会社えふえむ草津は誕生した。
コミュニティFM放送局が出来ることを信じて。

新事業は全て見直しになり、市が取り組む事業になるのかどうか検討されることになった。

無理でもここまできたら自力で立ち上げるしかないかな~と思っていた。
とにかく総務省近畿総合通信局に提出する書類を作り上げなければならなかった。
ここで最も力なってくれたのがYさんである。
準備室の時から二人で作り上げてきたのだが、彼女がいなかったらおそらく書類は出来上がっていなかっただろう。
Yさんには本当に感謝している。

そして、アナウンススクールが開講。春から来てくれたJさんが担当となり、えふえむ草津は動き始める。

草津市長からの返事は・・・・出席!!


でも、安心できない。就任されてから事業の審議がされるのだから。

どうなるのだろう???


そんな思いを持ったまま創立総会が行われた。


平成20年3月25日のことでした。


うれしかった・・・・と言えればよかったんだけど


これは、まだ第一段階!!事業として認められたわけでもないし開局したわけでもない。

こみ上げるような嬉しさはわいてこなかった。


でも、とにかく少しは安堵した。


勝負はこれから。



私は、この創立総会で披露したいことがあった。

それは、えふえむ草津の社名とロゴマーク。

なぜ、FMでなくえふえむ???

ちょっと違和感がある。


実は社名を付ける前から、地域の皆さんは「FM草津」と呼んでくださっていた。

ここで変更したら呼びにくい。音で聴いたら「FM草津」でも文字にしてみたら…


かっこいい社名もあったし、あえて草津を入れなくても・・・という意見もあったけど草津にできるFM局だしということ。

平仮名にしたのは、宿場町にふさわしいかな~と思ったから。

それに、戦士エミリンは女性だし、やわらかいイメージがほしかった。


ロゴマークはロケットに決めた。

候補はいろいろあったけど、「KUSATSU」の文字をどこかに入れたい。

その想いとロケットの精度の高いスピード感や信頼感が放送局の正確な情報を速やかに伝えることと

イメージが重なるように思ったのでそう決めた。

柔らかいイメージとFMラジオのイメージ。それが出るロゴがほしかった。子供もロケットなら覚えやすい。



そして、私が一番伝えたかったこと。

アナウンススクールに応募してこられた地域住民の方たちの声。

皆さんには志望動機を書いてもらっていた。

その志を株主の皆さんや特に市長にどうしても伝えたかった。


いかに、えふえむ草津ができることを皆さんが楽しみにしているか、そして地域の役に立ちたいという思いで

このアナウンススクールに応募したか。


180名の応募があった地域の皆さんの声を抜粋してその場で読み上げた。


この事業は、私だけの思いではなく地域に住んでいる住民の方の声で作られていく放送局!!

その思いは伝わるのだろうか?

とにかく、私にやれることをすべてやろう、そう思っていた。