2024年10月 ポリテクカレッジ京都へ行こう、 翔鶴祭、オープンキャンパス、内容は? | yet another 舞鶴電脳工作室

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 京都府舞鶴市で、舞鶴電脳工作室(cyber Work Shop in Maizuru)と言う、プラモデル/ラジコン/鉄道模型/電子部品/街角工作室そしてプログラミング教室の店をやっています。いろいろ雑多な絵日記風のブログですが、よろしくお願いします。

京都府舞鶴市には、ポリテクカレッジ京都と言う学校があります。高校卒業してからの進学先の一つですが、どう言うことろか一般にはあまり知られていないかもしれないので、非常勤講師で教えに行っていて、だんだん分かってきたので紹介してみます。(私は1999年に、舞鶴技術研究会という舞鶴市近辺の産官学の研究会で、ポリテクカレッジ京都(当時は、職業訓練短期大学校)でPLD/FPGAの紹介講習会をしたこともあります)
 10/27日には学園祭である翔鶴祭(オープンキャンパスに併催)がありますので、ぜひ行ってみてください。
 舞鶴/近畿北部には高校卒業後の新学先は、ほとんどなく福知山公立大学は舞鶴からはちょっと電車通学は辛い、舞鶴高専は工業高校しか編入学は募集していない、となれば非常に良い進学先だと思いますし、また、舞鶴市の『舞鶴市ものづくり「たから者」育成奨学金』があり、舞鶴市で就職すれば返還免除と言うのもあります。
 なにより就職支援はその成り立ち上最高ですから、良い人生設計になるでしょう。保護者からすれば、学費が安い、地元に残せる。20歳で独立してくれると、ありがたいと思います。
 基本的には、高校卒業後の2年間で職業訓練を受け、有用な資格を取得し、就職するというのが目的なのでしっかりと数学、物理、英語などの自然科学・人文系の授業もやり直して、資格の取得に備えます。そのおかげで進学の道もあります(4年制大学で特区扱いで編入学を受け入れているところもある:つまり単位認定してもらえる)。本質的には、電子情報技術科では、基本情報処理技術士や電気工事士1,2種、電験3,2種(電気主任技術者試験)などを取得すれば、就職にはすごく有利になり、また就職支援もしっかりしているので、良い進路が得られます。
 私は、西舞鶴駅近くの自宅から自転車で通学しています。時間的には10分ちょっとです。
 ポリテクカレッジ京都の正式名称は上の写真のようにとても長く「 独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構京都支部 近畿職業能力開発大学校附属 京都職業能力開発短期大学校 ポリテクカレッジ京都」と言います。
 文部科学省の高等教育機関である高専/大学ではなく、厚生労働省の省庁大学校で、技術革新に対応できる高度な知識と技能・技術を兼ね備えた実践技能者の育成を目的としています。専門課程卒業者は、人事院規則により学校教育法による短大(2年制)卒と同格と格付けされていている。と言うのは、教育制度上では準学士の学位は取得できないので、高卒が最終学歴のままですが、社会的には短大卒と認識されるということです。
  そうなのですが、実は高専も厳密にいうと「 準学士と称することを認める 」と言う称号だけで学位ではなく、日本国内では高専卒ということで初任給も決まっており認識してもらえますが、国際的には通じません。この辺りは政治的制度的問題なのですが、あまりにも分かりにくいということで、最近になってやっときちんと学位化するという政治的動きがあります。なお、私(舞鶴電脳工作室店長)の学位は博士(情報工学)です。

 

掲示板、時限表とバス時刻表(国道27号線は東西舞鶴間は30分間隔にバスがあるので大変便利です)

非常に舞鶴らしい、海上自衛隊と海上保安学校のポスター、有力な就職先です。身元/身体が保証されるという面もありますし、なによりプロ集団ですから。

ポリテクらしいポスター指呼確認:

駅でよくみられる、駅員さんの指呼確認と同じ要領です。
①指を指す ②目で見る ③声を出す ④耳で聞く ことによって、必ず立ち止まって確認する必要があるので、単純ミスはほとんど無くなりました。 なので、指をさして「よし」と言うだけではないんですね。癖にするという意味もありますが。

舞鶴電脳工作室のイベントも掲示板に貼りだしていただきました。舞鶴市共催のイベントですので

翔鶴祭の連絡

図書室の書架、舞鶴のパンフレットも充実しています

丹後地方のパンフレット、地元が一番

海上保安学校(高校からの進学先)は舞鶴にあります。ポリテクからもいけるんですね。

学食、とても良いです。

日替わり定食、学食らしくしっかり栄養計算されています。ご飯は好きな分量をよそってもらえます。

カレー370円、大盛りです。

 

こちらは視聴覚教室、25年前の1999年にここで技術講習会をしました

 

懐かしい、MMS三菱マイコン機器ソフトウェアの方に、FPGA開発ボードMedusaの紹介をしてもらっています。私の卒研生もサポートしてくれています。舞鶴高専からMMS社に就職した学生もいます。

この週刊時間割表は、大型LCDディスプレイに表示されています。リアルタイムでとても良いです。これもポリテクの手作りと言うことからも技術力の高さが分かります。Raspberry Pi シングルボードコンピュータで、データベースから表を生成して表示と言うのは、まさにITの醍醐味です。

発表とか競技の機会もあって、とても良いです。

数学演習の授業の番所、基本からの復習

ポリテクの学生さん(正確には訓練生さん)は、大変優秀です。白板に問題を書いて、回答を書いてもらっていますが、きちんと考えてスラスラ答えてくれます。ぜんぜん、我関せずというところがないのが頼もしいです。そうでないとね。彼らは大丈夫な人たちです。

こちらが、入校案内、とても丁寧なのでご覧ください

毎年更新されて、昨年教えた学生さんが「僕出てるんですよ」と

 

進路支援は、もともとそのための学校なので超充実しています

 

 

技能検定も、ポリテクならではの国家試験

 

はい、これもポリテクの本質、高校新卒者ばかりでなく、社会人のリカレント教育も重要な守備範囲です。そう、技術は日進月歩なので、いつでも学び直しをしたいところです。最近では、リスキリングRe-Skillingとも言いますね。

  個人独力で勉強も良いですが、やはり良い指導者/設備の元でもほうが捗ります。