さすがのSANYOのラジオIC 中学校教材ラジオキットいいですよ 2021/7/17土 | yet another 舞鶴電脳工作室

yet another 舞鶴電脳工作室

 京都府舞鶴市で、舞鶴電脳工作室(cyber Work Shop in Maizuru)と言う、プラモデル/ラジコン/鉄道模型/電子部品/街角工作室そしてプログラミング教室の店をやっています。いろいろ雑多な絵日記風のブログですが、よろしくお願いします。

あと10年くらい、2030年にはAMラジオ放送からワイドFMに移行するそうですが、AMラジオは自作するのも簡単で、最もシンプルなゲルマラジオから、ストレート、レフレックス、再生、そしてスーパーヘテロダインなど高周波回路を知る良い教材となりますし、災害時などには貴重な情報源になります。NHKラジオ第一放送が始まったのは、大正14年(1925年)だそうです。現在は、ラジコと呼ばれるインターネットラジオもありますね。いろいろな形態を選べるのは大切なことだとは思いますが、いろいろなラジオで舞鶴市内の各所で受信確認したいなあと思っています。

 

舞鶴電脳工作室は夏休み初日の今日も、普段お世話になっている方や、ラジコンのベテラン、そして夏服のセーラー服のお兄さんが来店されて楽しかったです。店長は中学生用教材のラジオキットを作っていました。舞鶴電脳工作室には電子工作机があり、温度調整はんだゴテがあるので快適に作業ができます。それこそ40年前は、もちろんスマホも何もなく、アマチュア無線の全盛期で、私も母方のおじさんに手ほどきしてもらって、ゲルマラジオから作りました。現在では、スマホ、インターネットで無線も様変わりして、また電子工作もマイコン応用が中心となってきました。でも、もちろん基本はアナログ回路なので、ラジオに限らずトランジスタやダイオードで回路を組んでみるのも有意義だとは思います

京都府舞鶴市の模型店・舞鶴電脳工作室の店長です。先日、模型問屋さんから仕入れてきた中学校・技術家庭科の教材 AM/FM 2ICストレートラジオを作ってみました。SANYO社のラジオICのLA1800と、D2822Aなる型番の低周波アンプICで構成されています。ICはプリント基板に半田付け済みで、他に抵抗11本、コンデンサ28本、LED、バーアンテナ、FMコイル、ポリバリコン、スイッチ付きボリューム、ロッドアンテナ、バッテリケースなどを半田付けしていきます。別段難しくはないのですが、何しろ部品数が多く根気がいります。指導書のとおりに、テストポイントで電圧チェックをしたのですが、舞鶴電脳工作室はNHK舞鶴AMラジオ送信所の数十メートルの場所にあるので、いきなりガンガン入感しました。テストポイントの電圧もすべてOKでした。FMもワイドFM対応76MHz~108MHzで実用的ですが、舞鶴電脳工作室は市街地の建物密集地にあるせいか、強力には受信できませんが、それでも店外に出るとちゃんと受信できました。半田付けのトレーニングになることは間違いないので取り組む価値はあると思います。実際の中学校の授業では、数回に分けて丁寧に作れば問題ないと思いますが、現代的なDSPラジオの方は簡単ではありますね。ラジオの回路の理解にとってはICラジオはちょっと実感がないので、舞鶴電脳工作室で試作したディスクリート(個別の)トランジスタ(J-FET)、ゲルマダイオード検波のストレートラジオの方が原始的で分かりやすいですね。

 

丁寧な指導書付きで、部品もきちんと分類セットされていて作りやすいです。部品数が多いのでこの配慮は嬉しいです。

抵抗を全て挿入しました。向きは関係ないのですが、カラー数値表示なので、読みやすいように、誤差を表す金色を右にしています。

裏面、ICは半田付け済みです。キットなので大量生産のはずですが、手はんだのようですね。面白いのは左端のプリント基板による渦巻コイルです。

半田します。ランドが大きく快適に半田付けできます

ニッパで足をカット

もう一度、半田ゴテをあてて、半田を十分に流します。細かく言うと突起があると、高周波ノイズ(つまり電波)が飛びますので、隠れていた方がいいです。

次にセラミックコンデンサ、とにかく部品数が多いです

別に向きはないのですが、プリント基板のシルク印刷と部品の表示面が一致すると分かりやすいです。

半田付け

カットして

再はんだ、

なかなか壮観

次に電解コンデンサ、プラスマイナスの極性がありますので、指導書とプリント基板のシルク印刷に従います。

挿入して

半田付け、カット、再半田

部品を揃えます。

次にスイッチを挿入、バンド切り替え用です

まず端を半田付けし、温かいうちにスイッチをまっすぐに配置します

反対の端も同様に

ベッタリ半田付け

指導書に従って配線します。よく考えられたプリント基板で、リード線もブラブラしないように取り廻せます

動作チェックしたら即鳴りました。舞鶴電脳工作室は舞鶴NHKラジオ送信所の資金にありますので、こういう時に非常に便利です

ケースに入れます。誤解していてロッドアンテナを上のネジ穴に取り付けていました。正解は下側です

シールを貼って

完成!舞鶴電脳工作室の電子工作机には温調半田ゴテがあって快適に作業できます。

工具、ラジペン、ニッパ、正しい大きさのプラスドライバ

NHK舞鶴ラジオ送信所のアンテナが見えています。ビンビンに入感します。

SANYOのラジオIC LA1800はストレート方式で、最新のDSPラジオではありませんが、ほぼ無調整で好感度です。十分に実用になります。FMは見通しが重要なので場所によるとしか言えませんね。それでもワイドFMで十分に実用になります。

舞鶴電脳工作室では2,330円で販売しています。問屋さんから正規に仕入れて安価に供給できます