舞鶴高専・電子制御工学科・町田研究室でのIoTの取り組み | yet another 舞鶴電脳工作室

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 京都府舞鶴市で、舞鶴電脳工作室(cyber Work Shop in Maizuru)と言う、プラモデル/ラジコン/鉄道模型/電子部品/街角工作室そしてプログラミング教室の店をやっています。いろいろ雑多な絵日記風のブログですが、よろしくお願いします。

 現在、舞鶴高専・電子制御工学科・町田研究室では、IoTの研究に着手しています。
 いろいろと情報を探ったり発信していた所、春休み中(3月)に京丹後市の会社から、舞鶴高専・地域共同研究センターあてに、IoTに関する相談があり、電気情報工学科の先生らとお話を聞いてやりとりしたところ、無事共同研究にこぎつけました。それは、かなり技術的ハードルが高いのですが、逆に面白そうと張り切っているところです。
 実は、IoTの研究を始めたのは、以下のような経緯があるからなのですが、やろうと計画しているのは、
(1) 京丹後市の会社との共同研究、どちらかというと工場生産がらみ。
(2) ブルーベリーの鉢植え栽培(福岡県久留米市田主丸町の果樹苗木屋さん「吉岡国光園」からアドバイスをいただいています)
(3) 船の航路解析、複数地点からのカメラ画像から、船の交通を把握する。
(4) 船の天文航法、太陽や月の高度を測るなどして、昔ながらの
天測ナビゲーション
(5) また、このブログ記事の末尾にあります、
「総務省電波政策局から「H30年度高専ワイヤレスIoT技術実証コンテストの実施について」についても学生はヤル気があるようで、現在アイデアをひねり出しているところです。
 
一風、変わった IoT のプロジェクトとしては、
(1) 舞鶴高専学寮での、熊の早期警戒および威嚇撃退(Big Bangの復活!!!???)
(2) 舞鶴高専時計塔の改修に伴う、大型LEDによるIoT時計
(3) 旅館/ホテルのセキュリティ等
があります。こういうのはアイデア次第ですね。
 
 
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[1] 2017/8/10(木) 舞鶴高専オープンキャンパス・デモ用IoTラジコン
卒研で、Raspberry Pi3というオープンハード・マイコンに取り組んでいて、そのデモとして、WiFiを
用いたラジコン重機を開発しました。卒研生は「これがIoT?? ラズパイでオモチャを作っただけなのに??」
と言うことから、「IoTって何」ということを調査し始めました。

舞鶴高専オープンキャンパス2017、電子制御・町田研デモ機
IoTラジコン、PLLモータ制御・魚釣りゲーム、C-MOS・Hブリッジ。モータドライバ

 

 
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舞鶴高専オープンキャンパス、IoTラジコンデモ
IoTラジコンのデモ走行です。単なるWiFiラジコンです。「これが IoTなの?」ということから、IoTを研究し始めました。

 

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[2] 2017/8/28(月) さくらインターネット本社訪問(グランフロント大阪)
 それで、2017/8/28(月)に、私が最初に担任したときの卒業生が社長をやっている「さくらインターネット」本社を訪問し、いろいろと相談しました。(ここに写っているのは、卒研生のT君と、さくらインターネットの創始メンバー(私にとっては、舞鶴高専のS研(ロボコン等をするクラブ)のメンバーで、やっぱりオリジナリティはピカイチですね)。ちょうど、山口氏がIoTの講演をされた直後で、T君と説明を受けました。「インターネットと接続されていれば、それはIoTと言える。技術的には、十分にできるようになってきただけのことで、アイデアとサービスの提案が重要」、と言うように受け止めました。
 結局、別に IoT は、特定のマイコンボードや、サーバや、通信環境に依存
しているわけではないと認識しています。「IoT とはこれまでインターネットに繋がっていなかったものが繋がって、情報を共有できるようになり、それが社会サービスに結実する」ということで、これはまさに、さくらインターネット社のようなサーバ会社にとっては、重要なことと認識されているようです。  ビッグデータの意味は大きく、きめ細かいが小さな情報を統合することで見えてくるのがあるわけです。でも、基本的には「ものが繋がる」ことこそが IoT の本来の意味でしょう。
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[3] ここで、さくらインターネットから離れて、別の話題です。IoTの重要な応用のひとつに「農業応用」があります。そのきっかけは、果樹栽培したかったからですが、中学校で卓球部でいっしょだった友人が社長をしている福岡県久留米市田主丸の吉岡国光園に、再訪した際に相談してきました。現在感じているのは、
・自動化:プロこそ自動化の意義が分かっている:要は手をかけるところの本質をしっているということでしょう。自動化してコンピュータにまかせて良い部分もあるようです。
・収穫予想:相手は生物(植物)なので、思い通りにはいきません。「ビッグデータで栽培状況を把握し、最適な収穫を得る」のは意味があるでしょう。
ということで、ブルーベリーの鉢植え栽培でこれらを試してみようということです。ゆくゆくは栽培キットとして、全国各地に配布(領布)できればと考えています。でも、それはプロ農家だけではなくなっていくでしょう。家庭菜園はそれだけでも楽しいですから。
また、プロ農家はもっと先鋭的なことが出来るようになるでしょう。
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2017/9/15(金) 福岡県久留米市田主丸・吉岡国光園に紹介
してもらった、ブルーベリー栽培農家
まがうことのないプロの苗木農家! 半端ない知識と環境で感心しました。 これは信頼できます。
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[4] 2017/9/16~ 自宅のブルーベリーの鉢植え
2017/9/16九州から帰宅直後、 2017/11/19、一本だけ見事な紅葉  2017/12/27 雪に埋もれるブルーベリー
吉岡国光園の親戚のブルーベリー苗木生産農家で、都合してもらった苗木を自宅で鉢植えにしました。
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[5] 2018/1/12(金) さくらのIoTハンズオンセミナーin舞鶴高専
さて、さくらインターネット側から、「舞鶴高専から希望があれば、舞鶴高専でIoTのセミナーを開催しますよ。」と言って貰ったので、お願いすることにしました。
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講師は、さくらインターネットの西田氏、参加者は3年生から専攻科生、そして教職員と多彩
Arduino UNO + さくらのIoTモジュール、温湿度センサとLEDを接続、さくらのデータセンター越しで IoT !! 参加者全員が成功しました。刻々とデータが蓄積されて行き、それをあとでグラフやメータとして表示できるというのは、なかなか楽しいものです。また、LEDを点灯できるということは、それに適応して、アクチュエータで働きかけをできるということです。
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[6] 2018/1/12(金) さくらのIoTハンズオンセミナーin舞鶴高専(続き)
展示された、さくらのIoTモジュール群、Arduino, Raspberry Pi, Ichigo soda などなど。いろいろ考えられますね。現在は、LTE回線(スマホの回線ですが、ゆくゆくは5Gなどになっていくのでしょう)
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[7] 2018/3/3(土) 自宅のブルーベリー鉢植え
# 2018/2/24京都府城陽市のブルーベリー、日当たり良好なのと母の腕前で良い出来。やっぱり、各地でビッグデータを収集する意味は大きいようです。
2018/3/3の京都府舞鶴市の自宅のブルーベリーやはり、寒いと生育が遅めです。IoTで各地の生育状況をデータ収集比較するだけでも意味があるでしょう。
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[8] 2018/3/6(火) サクランボおよびミカンの苗木の受け入れ準備
舞鶴高専の学寮「鶴友寮」です。寮務主事の了解を得ています。
作業者はロボコンで春合宿中の1年生(その後、近畿地区合同ロボコンで準優勝しました!!) そして、超ベテランの舞鶴高専施設係のグラウンドキーパーの I 氏
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[9] 2018/3/9(金) 吉岡国光園から舞鶴高専に苗木が到着
寮に用意していた植え込み用穴に雨水がたまっていたので漬けておいて、ホームセンターで材料を購入
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[10] 2018/3/23(金) 京都府舞鶴市の自宅のブルーベリーの鉢植え
ようやく、新芽が芽吹いてきました。ここで、「切り戻し剪定」をすべきです。こわごわやってみました。
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[11] 2018/3,4月 舞鶴高専・学寮に植えたサクランボとミカン

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[12] 2018/6/1(金)の学寮のサクランボとミカンの状況
 植えてから落ち着くまで、時間がかかるようです。 土壌改良剤を買ってきて、土づくりもしています。
 害虫、雑草も派生します。アゲハ蝶の幼虫は一匹だけ残して、後は離れてもらいました。 雑草も生えてきます。これも処理が必要です。
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[13] 2018/3/9(金) 卒研室前にブルーベリーの鉢植えを作成中
ロボコンで合宿中の学生に手伝ってもらいました (この後、近畿地区合同ロボコンで準優勝と大賞!!)
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[14] 2018/3/9(金) 卒研室前にブルーベリーの鉢植えを作成中(続)
卒研室は2階にあり、WiFi無線LANが問題なく届きます。鉢植えの一部は山際にある第二駐車場に移動し、さくらのIoTモジュールで、LTE(スマホの回線)で接続する予定です。
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[15] 2018/4/25(水) 卒研室前のブルーベリー鉢植え
ブルーベリーって面白い稔り方をするんですね。なかなかかわいい実が、いっぱいになりました。
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[16] 2018/5/24(日) 防鳥ネットを張りました。
手遅れになる前に、防鳥ネットを張りました。

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各高専 産学連携担当者 御中
いつもお世話になっております。本務事務局研究推進課研究推進係小松でございます。
総務省電波政策局から「H30年度高専ワイヤレスIoT技術実証コンテストの実施について」のご案内が届きましたので、お知らせします。校内にご周知いただけますよう、よろしくお願いいたします。
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件名:H30年度高専ワイヤレスIoT技術実証コンテストの実施について

国立高等専門学校 ご関係者の皆様
平素より大変お世話になっております。総務省電波政策課の皆川と申します。弊省では、昨年度より全国の高等専門学校生に対して、ワイヤレスIoT技術を活用することにより、地域の安全・安心や地場産業の生産性の向上や効率化など社会が抱える課題等を解決し、新たなサービス創出のためのアイデアを募集する「高専ワイヤレスIoT技術実証コンテスト」を開催しており、今年度も引き続き高専機構本部事務局の方々のご協力を賜りながら、下記のとおり開催する方向で準備を進めております。
 正式な提案募集のご案内については、改めてお知らせさせていただく予定ですが、高専生に検討する期間を少しでも長く設けたいと思い、募集期間前ではありますが事前にお知らせさせていただきますので、前広に校内への周知方よろしくお願いいたします。
   記
■応募内容
 以下の2つのテーマについてアイデア募集。
 ・5Gを活用した新たな利活用アイデア
 ・ワイヤレスIoTの活用により地域課題の解決や新たな産業の創出等
  に資するアイデア
■応募資格
 高等専門学校の学生と教員。個人又はチームでも可。
■平成30年度スケジュール(予定)
 ・6月末~8月末:提案募集期間
 ・9月 :一次審査(書面)
 ・10月:二次審査&採択案件確定
 ・~3月:技術実証(※実証期間終了後、成果発表会を開催予定)
●今年度の実施内容紹介
 ・平成29年度採択案件について
   http://www.keieiken.co.jp/aboutus/newsrelease/171012/
 ・平成29年度成果発表会について
  5月23日(水)~25日(金)(@東京ビックサイト)に開催します。
   http://www.keieiken.co.jp/wakate_iot2017/index.html

【お問い合わせ先】
  総務省 総合通信基盤局 電波部 電波政策課
            皆川、下地、石川
           e-mail: wireless-rd@ml.soumu.go.jp
                        電話:03-5253-5876

<配布資料>
https://koala.kosen-k.go.jp/xythoswfs/webui/_xy-e17790590_1-t_HDQIHIYh
・H30高専ワイヤレスIoT技術実証コンテスト概要.pdf