スペイン戦争の本を書いた人が? | 無駄話。

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鬱病・適応障害持ちが書く与太話です。「下劣な党派心」による「あら探し」が多いので、合わない方はご遠慮願います。

 楽天市場なら3日以降の配達になるがAmazonなら1日届くというので注文したビーヴァーの「革命と内戦のロシア」下巻が夕方に届いた。Amazonでの表紙の画像に国内戦は「第一に、外国の戦争に介入することの危険性は誰の目にも明らかである。介入に至るまでの雑多な動機が判断の間違いを生み、非生産的な結果を招来したのである。外国政府が白軍の側に立って介入したことは共産党の支配を弱めるどころか強化する役割を果たし、あらゆる人々の運命を不可逆的に変えてしまった」と「アントニー・ビーヴァー、本書に寄せた覚書より」とあるがスペイン戦争の本を書いた人なら共和国はスペイン共産党がソ連の援助(というより金で買った武器など)によって力を強めていても社会労働党やアナーキスト、バスクやカタルーニャの独立運動派などを一本化出来ずに共和国政府と国会がマドリードからバルセロナへ遷都した時にアサーニャの大統領府はバレンシアに移ってバルセロナでの銃撃戦から敗北する直前のカサード大佐のクーデターに至るまで内ゲバで自滅した面がある一方、1世紀以上対立していたアルフォンソ13世側の王党派とカルリスタをはじめとする「反共」以外共通項のない国民戦線側はドイツとイタリアから支援を受けていてフランコ将軍が自己を中心とした体制を築けたからこそ勝利を得ていた事ぐらい分かっているはずなのに、おかしな事を書くものだと思った。逆に言えばフランコのようにカルリスタの赤いベレー帽を被ってファランヘ党の青いシャツと軍装を身に着けたような人物でなければ国民戦線はどうなっていただろう?本文の結語には「また、皮肉にも白軍は二〇年後のスペイン内戦で左派軍が破れる理由に類似した過ちを冒していた。スペイン内戦では、反ファシズム各派の同盟によって成立した共和国軍がフランコ将軍のよく訓練された軍事体制に勝つことができなかった」とある。ソヴィエト政府は最初のうちこそボリシェヴィキは左派エスエルとの連立政府だったがファーニャ・カプランによるレーニン狙撃と左派エスエルの蜂起によってボリシェヴィキの独裁体制が確立した点がスペイン戦争での国民戦線と酷似している。国内戦自体がフィンランドやバルト三国、プーチンが見ようともしないウクライナなどの独立運動という面もある。1つだけ言えるのはボリシェヴィキは赤色テロや「戦時共産主義」という名による収奪はしてもスターリン時代のような強制収容所体制や農業集団化はまだ先だったが白衛軍の「唯一不可分のロシアの法と秩序の回復」では勝てないという事ぐらい?ドイツ軍と協力したのは後年のヴラーソフ将軍と同じなはずの同志レーニンのように「封印列車」によってスイスからロシアに帰国した人物はボリシェヴィキはまだスターリン主義的な一枚岩の組織ではなかったにしても彼が中心となって赤色テロでも収奪でもロシア軍の将軍や将校を赤軍の司令官に起用する事でもネップでも出来たがヴラーソフはドイツ軍の捕虜になって協力者になったのは「スターリングラード」戦でドイツ軍と赤軍との力関係が逆転し始めた時期に当たり第三帝国式の「劣等民族」理論でドイツ軍の宣伝上の司令官として利用されただけで第三帝国の敗北が迫って渋々ロシア諸民族解放委員会とロシア解放軍の師団編成を認めたのは1944年の末という主体性のない駒のような存在だったからだろう。