昨日はすぐに寝付けたようで目が覚めたのは午前6時半頃だった。
今日は診療所に渡すものを持っていくので早く出かけた。ブックオフに注文した本が店に届いたので帰りに取りに行こうかと思っていたが行きにした。出かけた時は晴れていたのに帰りには夕立が降ってきた。
いつまで経ってもKADOKAWAの公式ホームページが復旧しないので「脱落個所があるので交換します」という奇書「戦艦武蔵の最期」を交換しても未修正の初刷が返送された件を質問したいのに出来ない。仕方ないので一筆書いて発送元に送り返した。
丸善で軍歴詐称者・渡辺清の「ノンフィクション・ノベル」三部作の「海の城」を買ってみた。出だしから「グラマンに襲われたり」って、これ昭和18年初頭の「設定」じゃないの?と言いたくなってしまう。それにしてもすげぇ航続距離。どこから飛んできたの?主人公が乗り込んでいるはずの「空母千歳」はまだ水上機母艦から改造される前なので存在しないし「内地」からトラック島に向かっているはずなのに「バシー海峡のど真ん中で」が出て来る。さすが水兵団教育を終えただけで砲術学校に通っただけに?配属された戦艦の「二番副砲」の実弾演習で「見ると、中と左砲の二門はすでに照準に入っている」って文脈から見て「装填」の間違い?渡辺清は終戦後、昭和天皇に対する感情が一転した「設定」のはずなのに、やたらに不敬な表現が出て来るわりに反発していないのはさすが「ノンフィクション・ノベル」らしい。ハッキリ言って雑な三文小説。「スラバヤ沖に、ミッドウェーに、そしてソロモン海に…」ってすげぇ戦歴で「同じ銃座」だなんて個所まで出て来る。スラバヤ沖海戦は連合国艦隊との海戦なので「銃座」がどうやって活躍出来るのか?だが金鵄勲章ぐらい貰っていそうだ。ひょっとしたら感状も?上聞に達しているかもしれない?「戦艦武蔵の最期」では善行章持ちという「設定」になっていたが。
あれっ「大和よ武蔵よ」に紹介されている渡辺清の「軍歴」にはスラバヤ沖海戦がない。五月雨ならともかく長門はスラバヤ沖海戦には参加していないし五月雨でもミッドウェーでは空母と一緒に「銃座」で戦う事などあり得ない。どうやら勢古浩爾は自分が「推測」した渡辺清の「軍歴」と実際の長門の戦歴が一致しないので彼自身が書き飛ばしているにもかかわらず無視したようだ。逆に「大和よ武蔵よ」の渡辺清の「軍歴」にある珊瑚海海戦には長門も五月雨も参加していない。ソロモン沖海戦で五月雨が参加したのは「大和よ武蔵よ」にある「第三次」ではなく第二次だけで、それも実際には実戦に参加していないとか。「大和よ武蔵よ」にある「軍歴」にあるブーゲンビル島沖海戦当時の渡辺清は武蔵に「乗り込んでいる」はずだが、えっ、武蔵ってこの海戦に参加したの?このブーゲンビル島沖海戦の怪しさには気がつくべきだった。勢古浩爾は自分が惚れ込んで調べていく過程で渡辺清が軍歴詐称者だと気がついたにしても、いい加減な事を書くな。これじゃ手塚正巳が渡辺清を批判するのは当然な事であり、「『軍艦武蔵』取材記」にある実際に武蔵に乗艦していた元水兵が批判していた本は、やはり渡辺清の本だろう。