やっぱり出るんだ | 無駄話。

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鬱病・適応障害持ちが書く与太話です。「下劣な党派心」による「あら探し」が多いので、合わない方はご遠慮願います。

 丸善で米原万里のお布施本を買ってから岩波の「思想」を冷やかしたら8月に「ケストナーの戦争日記1941-1945」という本が出るそうだ。岩波文庫から「終戦日記1945」という邦題で出た本の元ネタの「青い本」の邦訳?「騎士十字章に輝く」バルクマンやハルトマンといった類の嘘八百なプロパガンダで塗り固められたままの「英雄物語」などより読んでみたいと思っていたが。「終戦日記1945」は高橋健二訳で複数の邦題で刊行されていたが持っている本は「ケストナーの終戦日記」なので真似したの?今度は先行された翻訳がないしドイツ語は読めないので「終戦日記1945」の初刷ではグデーリアンのラジオ放送を紹介した個所を欠落したような事を繰り返しても分からない。今度こそ邦訳者は高橋健二を批判するより「そのひとつを朗読した」を欠落させずに翻訳して担当編集者共々きちんと校正してくれ!と言いたくなる。グデーリアンの発言の欠落などを問い合わせた時にヴラーソフ将軍の部下が出て来る個所にある「ウクライナ人パルチザン」は訳注にある「ウクライナ蜂起軍」ではなくオーストリアなのでガリツィア師団(ウクライナ国民軍第1師団)では?と質問したら「青い本」にはないような回答が返ってきた。1961年に親本が出ているので1959年にケストナーが住んでいたミュンヒェンでステパン・バンデラがスタシンスキーに殺された時に?つけ加えたのだろうか?となるとグデーリアンのラジオ放送にしても一応は言及している彼の回想録は生前に刊行されているのでケストナーが読んでつけ加えたのだろうか?と思ってしまう。

 相違点があるならば文春が出していた「アンネの日記研究版」のような福音書の対観表みたいな「終戦日記1945」と「青い本」の該当個所を対照した本があってもいいのに。