番組のブログとするならば、この表記はタブーかもしれませんが、昨日社会人野球の北海道大会で来札されたトヨタ自動車の藤原航平さんとお会いしお話する機会に恵まれました。
詳しくは是非、来週８月２日の放送をお聴き頂きたいのですが、感謝したかったのはトヨタ自動車野球部の協力でした。全体での食事（決起大会）の時間に重なってしまったにも関わらず、最後まで協力してくださり、キャプテンでもある藤原さんの食事を遅らせてしまったのに、藤原さん本人も笑顔で丁寧に対応していただいたのです。
こうした言い方は誤解を生むかもしれませんが、一流企業の企業スポーツ人はやはりさわやかで、驕ることのない人しか残れないのですね。
そんな一流同士の対決が楽しめる社会人野球・北海道大会。
明日（２９日）から１２チーム（道内は２チーム）が激突します。
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北海野球部百年物語の冒頭１３０ページです。
電子図書（楡印刷様ご提供)表紙～第３章「北海野球部、いざ全国へ」昭和８年まで
提供：楡印刷株式会社
北海野球部の素晴らしきその伝統、その歴史を引き続き一人でも多くの方に伝えていき、共に新しい時代を見つめていけるよう、引き続きみなさん、よろしくお願いします。
本の取材でも番組でも体育会系の快活な声のトーンと対照的に言葉を選びながらの慎重な内容がどこか不思議な雰囲気を醸し出す畑さんですが、番組中に答えに窮した場面がありました。畑さんの北海進学についてだったのですが、入学した年（平成３年）に北照高が悲願の初出場を決めたことを振った際です。
畑さんには果たして北照への進学の可能性はあったのでしょうか・・・
１９７６年（昭和５１年）２月札幌市生まれ。
札幌もみじ台中では中学硬式野球「札幌白石（当時・白石イーグルス）」で活躍し１９９１年（平成３年)４月に北海へ入学。２年夏（平成４年）は1学年上の兄・寛史さんが主将で捕手として活躍、甲子園へ出場した。
２年新チーム結成時から主将となり、北海野球部史上初の兄弟主将が誕生、しかも２年連続兄弟で主将を務めた。３年春の全道大会８強が最高成績だった。
１９９４年(平成６年）に当時進境著しい東京農大生物産業学部へ進み２年時から３年連続で全日本大学野球選手権に出場し、ベストエイト入りも記録した。
現在も朝野球を中心に活動、北海野球部ＯＢを中心に結成しているチームの中心選手。
４学年上(４２期）の智也さん、1学年上（４５期）の寛史さんとの３兄弟は北海ファンの中でも有名。
「兄（寛史さん）の後のキャプテンというのは本当に大変でしたね（笑）。何かと比較されるのがね・・・ちょっとキツかったですよ」
畑さんが「きつかった」と振り返るにはもう一つの理由があります。畑さんの高校時代を簡単に振り返ると、１年の夏（平成３年）は北照、２年の夏は北海、そして３年生の時はセンバツで駒大岩見沢が１９６３年（昭和３８年）の北海の準優勝以来となる準決勝進出を果たし、夏は東海大四、旭川大高が共に１勝を挙げる世代だったのです。春夏通して北海道勢は５勝を挙げるのは実は史上初。３校が勝利を挙げるのも史上初。北海道勢の力が全国に誇示された年でもあったのです。
「東海大四の安井、大脇らは中学時代から知っていましたし、駒大岩見沢には今ソフトバンクにいる佐藤誠投手がいました。周りが強かった？あとから考えたらそうかもしれないけれど、やっている時は必死ですし『絶対に負けられない』って思い続けていただけです」
北海のキャプテンまで務めた球児にとって、自分の野球人生はどう思えるものなのでしょうか。
「野球のことだけ言えば、まったく順調ではありませんよね。小学生の時は『札幌一になろう』、中学なら『全国大会に出る』、高校なら甲子園、大学なら神宮って各世代で夢があるじゃないですか。僕は最後の大学（東京農大生物産業学部）で全国ベストエイト入りできたことだけが順調だっただけで、それまでは本当に負け続けていましたから。２年(平成４年）の甲子園出場も応援だとしても甲子園へ行けないよりは行けた方がいいですけどね。
ただ、やっぱりね・・・自分たちで（甲子園へ）出ないと」
畑さんのキャプテンは前年の畑寛史さんとまったく対照的なスタートとなるのです。
甲子園で敗れたのが８月１１日。甲子園に出場したチームの宿命でもあるのですが道内で最も遅いスタート。
しかも前チームのベンチ入りは安宅範晃さんただ一人。試合経験のなさは誰の目にも明らか。
でも名門・北海野球部で１年半ほど猛練習を重ねているし、層が厚くて試合出場が少ないだけではないのか、という気もするのですが・・・
「技術にしても練習量にしても甲子園帰りで時間がない、と言っても練習量だって負けないし、技術面でも負けないつもりだったのです。でも野球は団体競技。一人が良くても勝てないし、「チーム」としてまとまらないとダメ。これは高校生活で一番学んだ、というか実感したことです。
やっぱり『チームワーク』が一番大切なんですよ。
でも、こういったことって当たり前のことじゃないですか！僕自身も分かってもいたのですが、本当のチームワーク、ってなかなか難しいんですよね。僕らの時は同級生も後輩も全員で戦うようなチームでしたからなおさら悩んだというか、困ったというか（笑）」
指揮官・大西昌美監督はどんな声をかけていたのでしょうか
「良く怒られましたよ（笑）みんなを引っ張るのはまず自分自身が先頭に立たないとダメだと。確かにそのとおりで先頭に立つ人間が誰よりも練習をやらないと後輩もついてこないし、同級生も相手にしてくれない。先頭に立つ人間は１２０％、１５０％の力でやれ、ということは何となく伝わってきましたね」
畑さんが３年生になった平成５年、春季大会で前年秋に敗れた札幌光星に逆転勝ちして全道大会へ出場します。結局、畑さんの年代にとって唯一の全道大会となります。初戦で芦別を下し、2回戦では室蘭大谷に敗れましたが８強入り、自信を深めた大会だったのではないでしょうか。
「僕らの野球部は全道大会なんて当たり前、ですよね（笑）ですから喜んでる場合ではない、とは思う反面、個人的には『やっと出たな・・・』という想いと『ここからどう戦うか』ですよね。地区予選と全道大会で戦い方を変えることはありませんけれど、お客さんもたくさん入りますし、雰囲気も違いますのでね」
そして畑さんは夏へ向かう時の気持ちを１７年後の今、吐露します。
「いやぁ・・もの凄く不安でしたよ」
今日はここまでにしましょう。
明日は畑さんだけが経験した重圧と苦悩。
そしてその畑さんだから伝えられる後輩への想いを紹介します。
７月２６日 畑 充さんのリクエスト。本当はもっと流したい曲があったのﾃﾞｽｶﾞ･･･畑さん、スミマセン。
１．君は何かができる（99ﾊ-ﾓﾆｰ／忘れていた名曲！不朽の名作『キャプテン』のオープニングです）
２．キセキ（Ｇｒｅｅｅｅｎ／今の時代の熱血応援歌。ご存知ルーキーズの名曲）
３．ありがとう（99ﾊｰﾓﾆｰ／半分私が強引に『キャプテン』のエンディング曲。思い出すだけで泣けてきます）
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来週 ８月２日のゲストは藤原航平さん（５０期・平成９年度）です。
日本の最高峰で戦う一人です。名門・トヨタ自動車のキャプテンも原点は北海野球です！
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