神戸大学 文系数学 講評| 2024年大学入試数学 | 東大数学9割のKATSUYAが販売する高校数学の問題集

神戸大学 文系数学 講評| 2024年大学入試数学

●2024年度大学入試数学評価を書いていきます。今回は神戸大学(文系)です。

 

いつもご覧いただきまして、ありがとうございます。 KATSUYAです。

 

2月に入り、本格的に2次試験シーズンがやってきました。お馴染みになってきたかもしれませんが、2024年 大学入試数学評価をやっていきます。


2024年大学入試(国公立)シリーズ

神戸大学(文系)です。

 

問題の難易度(易A←→E難)と一緒に、典型パターンのレベルを3段階(基本Lv.1←→高度Lv.3)で書いておきます。 ☆は、「解くとしたらこれがいい」というオススメ問題です。 

 

また、解答までの目標時間を、問題ごとに書きます。 

※目標時間=解き方を含め、きちんと完答するまでの標準的な時間です。 したがって、目標時間を全部足すと、試験の制限時間を越えることも、当然ありえます。

 

同時に、その時間の2倍考えてもまったく手がつかない場合は、ヒントや答えをみるといい、という目安にしてください。

本文にある緑字(この色)は、数学を受験する上で必要な原則を表しています。知らなかった場合は、言葉を覚えるだけでなく、必ず教科書や問題集等で該当する類題を数題見つけ、演習することで定着させてください。

 

自分で探して自分で解く。これが一番身につきます。

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Principle Pieceシリーズの販売を再開しました^^ 原則習得のための参考書です。 

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神戸大学 文系数学 

(試験時間80分、3問、記述式)

 

  目次

 

 

1.全体総評~おおむね例年並み~

昨年とほぼ同じ難易度です。全体的に理系の問題とテーマがほぼ同じ問題でした。

 

1番は融合されていますが誘導もあるので基本的で、2番の確率は理系より少し簡単めの設定。3番目は文理共通問題の図形と方程式です。 積分法からの出題がありませんでした。今年で2年連続。

試験時間80分に対し、標準回答時間は60分。 

2022年:55分 

2020年:58分 

2019年:63分 

2018年:60分 

2017年:85分 

2016年:65分 

2015年:80分

 

 

2.合格ライン

第1問は文理共通ですが誘導も丁寧なので出来ればおさえたい。

第2問はキー問題。(3)は過不足なく求められたかどうか。 

第3問は完全に文理共通問題。文系だと差がつくかも。

今年も2完分の65%ぐらいでしょうか。


 

3.各問の難易度

第1問【微分法+数列】3次関数の最小値、漸化式 (B、20分、Lv.2)

理系第1問と同じテーマで、関数が3次関数に変わっただけです。理系同様に誘導は丁寧なので、これは正解したいところ。 

 

(1)は微分して増減表書いて求めるだけ。グラフも不要です。

 

(2)は「(1)と同様で」でいいと思います。漸化式は対数置き換え型になります。問題文にもあるので(3)も大丈夫でしょう。

 

 Principle Piece   漸化式11型:対数をとって置き換える

(詳細は拙著シリーズ 数学B・C 数列 p.54 参照)

 

(4)は(3)で置き換えた漸化式が4型なので、特性方程式で等比型にするだけです。 

 

(5)はb_nからa_nに戻すだけです。「a_n=10のb_n乗」ですから、a_1a_2a_3は指数の足し算で10のb_1+b_2+b_3乗ですね。 

 

※解答時間は5:22。理系で関数違うだけか。同じく適度な難易度の融合問題。

 

 

☆第2問【確率】サイコロの目と確率(B、20分、Lv.1)

理系とほぼ同じ設定の問題ですが、少し文系の方がラクになっています。

 

(1)は1~6の最小公倍数であればOK。

 

(2)は順番に調べていけばすぐ見つかると思います。理系は小さい方から3つでしたので、もう少し議論したほうがいいです。

 

(3)は20の約数ということなので、約数を全部書き出して調べるのが一番速いでしょう。並べ替えも考慮することだけ忘れずに。

 

※解答時間は2:40です。(3)だけ解きました。

 

 

第3問【2次関数+図形と方程式】接する条件、重心の軌跡(B、25分、Lv.2)

理系と共通問題です。詳しくは理系のエントリー(第2問)をご覧ください。

 

 

4.対策

神戸大は非常に良問が多いです。過去問の演習で実力UPを図れます。超難関大を受験する人は、高2ぐらいか、あるいは高3の初期に演習してもいいでしょう。

 

分野的には、微積や確率、図形と方程式が頻出。あまり出題分野もぶれないので、素直です。

 

原則習得レベルをうまく融合してくることが多いので、入試レベルの問題をやるときも、単問が掲載されているものではなく、融合されているものをやったほうがいいでしょう。

 

そうなるとやはり過去問になりそうです。 

 

なお、拙著『Principle Piece』シリーズであれば「原則習得」「入試基礎演習」の両方の段階を兼ねていますので、これをこなした段階で神戸大文系数学を解くレベルには達しています^^ 

 

量をこなす演習:じっくり演習=9:1ぐらいでOK。

 

以上です^^ 

 

■関連する拙著『Principle Pieceシリーズ』(リニューアル版!) 

数学I Chapter3~2次関数~ (第3問) 

数学A Chapter2~確率~ (第2問) 

数学II Chapter3~図形と方程式~ (第3問) 

数学II Chapter6~微分法~ (第1問) 

数学B・C Chapter1~数列~ (第1問) 

 

計算0.9 (計算練習帳です^^)

 

すでに原則習得タイプの問題集をお持ちの方はこちらがおススメ!! 

数学I・A ~原則のみ~ 

数学II~原則のみ~ 

数学B・C~原則のみ~ 

 

※2023年末時点で販売中のもののみ記載しています。最新販売情報はこちらからどうぞ^^   

 

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