しずかな日々 (講談社文庫)/椰月 美智子

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タイトル通り、ほんとにしずかな内容。

学校ではまったく目立たないし、かといって、いじめられるような存在でもない、いるかいないかわからないような、誰の目にも留まらない幽霊のようなぼくが、5年生になって、押野くんという同級生の出現で少しずつかわっていく。そんな矢先、おじいちゃんの家におじいちゃんと2人で住むことになる。

夏休み、朝5時、がらがらがらがら、という音とともに、雨戸があけらる。
縁側の拭き掃除、庭に水やりがぼくの仕事となる。
縁側でスイカを食べ、種とばしをする。
おやつにおじいちゃんの漬けた漬け物とお茶。
などなど

物語の流れがとても静か、何一つ不自由のない現在のいそがしい生活感がまったくなく、昭和の田舎暮らしのにおいがあちこちに漂っている。


とくにすばらしいことをしたワケでもないのに、ちょっとしたエダイチ(ぼくのあだ名)の進歩や頑張りに涙がでそうになる、私はかなりオバサン年齢だ。年をとると涙もろくなるって、よく聞くけど、それがとうとう自分のところにやってきた。