ごきげんよう、皆様。
上野動物園のシンシンよ。
やった、やってないを見てるなんて
プライバシーも何もなくて恥ずかしいわ。
と、思っているかどうかわかりませんが。
おはようございます。
昨夜、用があって妹とメールしていました。
そこでいきなり犬を飼いたいといい始めたので
犬と猿は仲が良くないから
よく考えて飼えばと返信したら
それっきり返信ありませんでした。
犬といえば妹には暗い過去があります。
おさらいしましょう。
昔、変是留と愚連照という姉妹がいました。
姉は石橋を叩いても渡らないほど用心深く
妹は石橋が崩れようが飛び越えるほどの活発な女の子でした。
ある日、二人は父親に連れられて
飼い犬のコロと
山にワサビを取りにでかけました。
日もとっぷりと暮れ足下は見えなくなりました。
「お父さんは道に迷ったようだ」
なんということでしょう。
三人は道なき道をさまよい 川にでたり
谷におりたりして暗闇を歩きました。
途中でやっつけたマムシを素手で掴んでいる妹が
マムシを父親の首にピタピタするたび
悲鳴があがったりして
何が鳴いているのかわからない山奥は
いっそう恐ろしい気配に包まれました。
ホラー映画だと このあたりでおバカな女の子が
ジェイソンにやられたり
プレデターに襲われたりするのですが
ここではコロがいなくなりました。
懐中電灯もない中をしばらくさまよう親子。
父親が
「疲れた、ひと休みするぞ」
と、タバコに火をつけました。
灯り、あるじゃないか、ライターが。
変是留は疲れた足を揉みほぐしながら思いました。
愚連照はヘビを片手に
「あたいら、家に帰れるの?」
としつこく聞いていました。
「家に帰れないかもしれん。困ったぞ」
困ったぞ、じゃないのです。
こんな所で行方不明になると
警察や消防のお世話になるし
お母さんに怒られるのが一番怖いのですから。
その時でした。
「おや?コロがいないぞ」
コロなんて、明るい時からいませんけど。
今ごろ気づくなんて呑気な父親ではありませんか。
コロを懸命に呼ぶ父親。
犬ではないものの鳴き声。
変是留は勉強嫌いだったけど楽しい学校生活を思い出しました。
愚連照は母親を思い涙しました。
草をかきわけてやってくる何物かが
熊だろうと、オオカミだろうと
雪男だろうと もうどうでもよくなっていたのです。
「おい、コロ、コロだぞ!」
涙でうるむ目をこらすと
そこには確かにコロがいました。
そして、いつも役にたたないコロがキリッとした表情で
上に向かい歩き始めました。
何メートルほど歩いたでしょうか。
そこには父親の車がありました。
道路のすぐ下で人生を諦めようとしていたのです。
翌週、父親はシイタケをとりに姉妹を連れてでかけました。
愚連照は食パンをちぎっては道に置き
変是留は木に石で印をつけました。
コロは愚連照の置いていくパンを食べていました。
続きは又にしましょう。
長くなるので。
そろそろ青空がほしいなあ。
上野動物園のシンシンよ。
やった、やってないを見てるなんて
プライバシーも何もなくて恥ずかしいわ。
と、思っているかどうかわかりませんが。
おはようございます。
昨夜、用があって妹とメールしていました。
そこでいきなり犬を飼いたいといい始めたので
犬と猿は仲が良くないから
よく考えて飼えばと返信したら
それっきり返信ありませんでした。
犬といえば妹には暗い過去があります。
おさらいしましょう。
昔、変是留と愚連照という姉妹がいました。
姉は石橋を叩いても渡らないほど用心深く
妹は石橋が崩れようが飛び越えるほどの活発な女の子でした。
ある日、二人は父親に連れられて
飼い犬のコロと
山にワサビを取りにでかけました。
日もとっぷりと暮れ足下は見えなくなりました。
「お父さんは道に迷ったようだ」
なんということでしょう。
三人は道なき道をさまよい 川にでたり
谷におりたりして暗闇を歩きました。
途中でやっつけたマムシを素手で掴んでいる妹が
マムシを父親の首にピタピタするたび
悲鳴があがったりして
何が鳴いているのかわからない山奥は
いっそう恐ろしい気配に包まれました。
ホラー映画だと このあたりでおバカな女の子が
ジェイソンにやられたり
プレデターに襲われたりするのですが
ここではコロがいなくなりました。
懐中電灯もない中をしばらくさまよう親子。
父親が
「疲れた、ひと休みするぞ」
と、タバコに火をつけました。
灯り、あるじゃないか、ライターが。
変是留は疲れた足を揉みほぐしながら思いました。
愚連照はヘビを片手に
「あたいら、家に帰れるの?」
としつこく聞いていました。
「家に帰れないかもしれん。困ったぞ」
困ったぞ、じゃないのです。
こんな所で行方不明になると
警察や消防のお世話になるし
お母さんに怒られるのが一番怖いのですから。
その時でした。
「おや?コロがいないぞ」
コロなんて、明るい時からいませんけど。
今ごろ気づくなんて呑気な父親ではありませんか。
コロを懸命に呼ぶ父親。
犬ではないものの鳴き声。
変是留は勉強嫌いだったけど楽しい学校生活を思い出しました。
愚連照は母親を思い涙しました。
草をかきわけてやってくる何物かが
熊だろうと、オオカミだろうと
雪男だろうと もうどうでもよくなっていたのです。
「おい、コロ、コロだぞ!」
涙でうるむ目をこらすと
そこには確かにコロがいました。
そして、いつも役にたたないコロがキリッとした表情で
上に向かい歩き始めました。
何メートルほど歩いたでしょうか。
そこには父親の車がありました。
道路のすぐ下で人生を諦めようとしていたのです。
翌週、父親はシイタケをとりに姉妹を連れてでかけました。
愚連照は食パンをちぎっては道に置き
変是留は木に石で印をつけました。
コロは愚連照の置いていくパンを食べていました。
続きは又にしましょう。
長くなるので。
そろそろ青空がほしいなあ。





