【※ネタバレ注意】Amazing Spider-Man Part.1 | Hasta la vista , baby! savvy??


【※この記事には映画「アメイジングスパイダーマン2」のネタバレを含みます】

今回はアメスパ2のネタバレを含む記事になります。ネタバレがしたいという訳ではなく、せっかくの連休ですしいい機会なので私がアメコミの中で一番好きなヒーロー「スパイダーマン」について語っておこうかなというのが本音です。

私の知っている原作の内容を織り交ぜながら映画「アメイジング・スパイダーマン2」のネタバレ内容にも触れますので、本作を観ていない方、原作について知りたくない方はこの先絶対に読まないで下さいw

すでに映画を観られた方でもう一度観賞予定の方、またスパイダーマンが好きだけど原作のことがあまり知らないって方は読んでもらえるとより一層スパイダーマンワールドを楽しめるかと思います^^


【スパイダーマンの原作について】



まず原作のアメコミ「スパイダーマン」(原題:Amazing Spider-Man)は1963年から2012年まで合計700号まで続いた長編シリーズです。
(第一回目は「Amaizing Fantasy」という雑誌の15号で掲載されましたが雑誌自体が不人気だったため打ち切られ、その後「Amazing Spider-Man」 単体でコミック化されています。)

上のコミック画像は左が初登場のスパイダーマンの表紙で、右が最終号の裏表紙です。

日本の漫画とは違い、アメコミは分業制なので脚本、作画がコロコロ変わり一環して同じ方の作品というわけではありません。
ですが、スパイダーマンを生み出したのはみなさんもご存知アメコミ界の神スタン・リー氏であることは間違いありません。

約50年続いた本シリーズが2012年に終了したことは世界中でニュースにもなりましたね^^
この作品の最後ではスパイダーマンはそれまで死闘を繰り広げたドック・オク(ドクター・オクトパス)と精神を入れ替わることになり、その状態でピーターの精神を持ったドック・オクが殺されたためピーター・パーカー死亡という衝撃の結末でシリーズを終えています。

スパイダーマン作品としてはその後2013年から「スーペリア・スパイダーマン」とタイトルを一新して続けられていますが、こちらの主人公はドック・オクの精神を持ったピーター・パーカーだそうです。
うーんややこしいw


私自身は原作のスパイダーマンを通して読んでいるわけではありません。かなり前に翻訳されたものを少し読んだことがあるくらいです。

日本語の翻訳自体ほとんどされていない上、今となってはプレ値がついてるコミックを全て集めるのもほぼ不可能です。
700号もありますしねw

それでもスパイダーマンのことを知りたいと思った私が以前購入したものがこちら↓


小学館集英社プロダクションから出版されている「スパイダーマン大全」。洋書を翻訳してくれてるもので原作のスパイダーマンの歴史について知ることができる数少ない教科書。
今でも3000円台で普通に購入できるのでスパイダーマンについて知りたい方にはオススメです^^


【私がスパイダーマンを好きな理由】

いろんな情報の受け売りになっちゃいますが私の好きな理由はこちら。

・等身大、普通の青年が主人公の物語であること。
・スパイダーマンの愛らしいビジュアル、ユニークなアクション。
・敵を倒すためではなく、救うことを目的としたヒーロー。
・おしゃべりで陽気なヒーローと悩み多きピーターとの2面性。

私の好きな理由はちょっと映像化された「アメイジングスパイダーマン」シリーズ寄りになってるので原作で本当にこういうキャラクターなのかはわかりません。
まずはやっぱりピーター・パーカーが一見ごく普通のティーンエイジャーであって、一般の学生生活や仕事生活を送り普通の人と同じように恋に悩む青年であるということが一番の魅力でしょうか。
他のアメコミヒーロー達の特異な環境と比べると一番私たちに身近でリアリティのあるヒーローですよね。
ですが彼には人より多くの不幸に直面し常にその不幸と戦っています。
彼の過去、家族や彼が関わる人達へ降りかかる多くの苦難を乗り越えて彼はスパイダーマンとしてヒーローであり続けるんですね。

そんな苦悩を抱えた青年のイメージとは打って変わってスパイダーマンとなった時の彼は陽気で少年のような振る舞い。
アメリカの青年らしく常に敵に軽口を飛ばし、アクロバティックな技でおちょくりながら戦う。そんなギャップもスパイディの魅力。

スパイダーマンの魅力はその敵たち(ヴィラン)にもありますよね。
彼らもまたピーターと同じく元は普通の人間で悩みや不幸を抱えています。そして彼らは力を手にすることでその力の使い道を誤ってしまいます。スパイダーマンが正義のために力を使い脚光を浴びることに苛立ち、その矛先を彼に向けてしまうわけですね。

そんな純粋な悪ではないと知っているピーターは彼らに同情し、必死に改心するよう説得します。誰かを守るために戦っているのももちろんですが、彼はヴィラン達を救うためにも戦っている。
決して殺すことを目的とせず、戦闘中も常に語りかけ説得し、捕獲、無力化するような戦闘スタイルも彼ならでは^^

私がスパイダーマンの次に好きなのが「アイアンマン」なんですが、アイアンマンの好きな理由はスパイダーマンとは対照的ですね。
トニー・スタークのキャラクターとしてはピーターとの共通点も多いですが、アイアンマンの場合は男のロマンが詰まってるところでしょうか^^

自分の持っていないものを全て持ってる感じ、富豪・天才・プレイボーイと自分と掛け離れた存在である上に、アイアンマンには圧倒的なパワー・ロボット(メカ)・変身(変形)・飛行やビームなど子供の頃の憧れみたいなものが満載なところです。




【サム・ライミ版「スパイダーマン」】


2002年にサム・ライミ監督によって映画化された「スパイダーマン」シリーズ。スパイダーマンの実写映像化としてはほんと感動しましたね。
リアルなスパイディがマンハッタンをスウィングしまくる映像にシビれました^^

ですが、私は以前も何度かブログ内で言ってますがこのライミ版シリーズはあまり好きではありません。
まあキャスティングなんですけどねw
ピーターとMJ役にあまり魅力を感じなかったのとピーター・パーカーのキャラクター設定が自分好みではなかったこと。
ライミ版のピーターはちょっと陰気な面が強く出すぎていたのでダークヒーロー的な存在感が出てた気がします。なのであまり感情移入しにくかったです。
原作中でもこういったピーターの描写も確かにあると思いますし、この辺は好みですね^^;
ライミ版ピーターのほうが好きって方もいると思いますし、シリーズの大テーマでもある「大いなる力には大いなる責任が伴う」という世界観は良く表現されてたと思います。


ライミ版の「スパイダーマン」シリーズは本来6部作の予定でしたが、3作目の後のサム・ライミ監督突然の降板によりプロジェクトは白紙になりました。



【マーク・ウェブ版「アメイジング・スパイダーマン」】


そして2012年にマーク・ウェブ監督が新たにメガホンを取り映画化された「アメイジング・スパイダーマン」シリーズ。
ライミ版シリーズのリブート作品として製作されていますが、ライミ版よりも原作に忠実な点が多い上により深い所に焦点を当てられた真のスパイダーマンを知ることができる作品になっていると思います。

※こっから長くなりそうなんでたぶん途中で区切りますw




アンドリュー・ガーフィールドとエマ・ストーン。まずはこの2人のキャスティングに感謝ですよね!
今思うとサム・ライミ監督があの時期に降板してくれたことにも感謝しなきゃいけないかもしれません。

1作目の撮影時すでに26歳だったアンドリュー(エマは21歳)が高校生役を演じることに難色を示す声もあったそうで、あれ以上遅かったらこのキャスティングは実現しなかったはずです。

その2人をメインキャストに迎えた1作目もほんとに素晴らしかった!
スパイダーマンの活躍をもっと観たかったという人もいると思いますが、ピーター・パーカーがスパイダーマンになるまでをたっぷり描いてくれたのは私は嬉しかったですね。
アンドリュー、エマどちらも私はよく知らない俳優さんだったので初めは不安でしたが今となっては彼らしかいないってくらいハマッた感があります^^


高校生から始まる物語は原作通りですが、グウェンと出会うのは原作では大学時代。時系列は映画用に調整されてる所が多いですが随所に原作の内容が盛り込まれています。

この高校時代のピーターの設定は大好きです。
現代風にアレンジされてますがスケーターや細かいファッションの設定などかなり印象的ですよね。


ピーターのおじさんベン・パーカーの死は原作通りでこちらはライミ版と同様の展開でした。
「大いなる力には大いなる責任が伴う」
この言葉はスパイダーマンのメインコンセプトでもあるので劇中で言葉自体は出なかったがライミ版同様に今回のシリーズでも共通したテーマです。
ですがその描き方はライミ版とは少し違います。
ライミ版ではピーターが力を手に入れたことで訪れる苦難や強いられる決断との戦いを重視して描いていましたが、マーク版ではピーターの両親にも焦点を当て、両親のいないピーターの喪失感、そこに現れる愛する人グウェンとの出会いや友人との関係を踏まえた上で、自分の手に入れた力とどう向き合っていくかというより深い部分を描いています。


ピーターの両親リチャード&メアリーパーカー。
2作目冒頭で彼らが飛行機事故で亡くなるシーンが描かれました。
この設定も原作と同じです。

原作では彼らは元CIAの秘密工作員で後にアベンジャーズでお馴染み「S.H.I.E.L.D」に属していたことになっています。

作品中でリチャードが研究していたクモにはリチャードのDNAが使われていて彼の親族でなければ作用しないことが明かされましたがこれは映画オリジナル。パーカー家とオズコープ社との関係を強調するために脚色されていますね。


デイン・デハーン演じるハリー・オズボーン。
彼もかなり良かったですよね~。かなり駆け足でハリーとの関係が進んでいきましたが今後もキーパーソンになることは間違いないです。
オズボーン家の設定については原作とはだいぶ違いました。

ハリーとは大学の同級生として出会う設定でしたが劇中ではピーターと旧友という設定だったのでちょっと意外でした。
「オズボーン家」の呪いの設定もオリジナルですが上手く描かれていたと思います。

とりあえず今日はここまで!


オマケで「Thailand Toy Expo 2014」の写真をちょっと



アメイジングスパイダーマンの展示の様子。
ピーター・カスタムしとる!!w


ピーターヘッドは頬の傷まで消してるし衣装類も展示用に特別に作ったみたい。
スケボーもちゃんと1/6で作ってるしこのセット出してくれたらいいのにw

ボード裏とバックパックがどんな出来になってるのか見たかったけど写真が見つけられませんでした^^;
ナイキシューズは良く見るとちゃっかりナイキじゃなくなってるw


こっちはピーコートまで作ってるしー欲しいなぁ。。。
商品化してくれたら嬉しいですね♪

ではでは!