知り合いのとある不登校の子の話です。

その子の家庭は率直な表現をすればネグレクト家庭でした。
家はいわゆるゴミ屋敷で、親からは十分な愛情を向けられず、食事や住環境面でもお世辞にも行き届いているとは言い難い極めて厳しい環境で生活せざるを得ませんでした。

そんな親ならいくら子供といえど、親に対しての愛情は持てないだろう、見限るだろうと私は想像しました。

しかしそうではなかった。
子供はどんな親であろうと、愛着があるものだという事を思い知らされました。
それはいつか自分に無条件の愛を向けてほしい…そんな気持ちの表れなのか。

しかし同時に複雑な思いも沸き起こりました。
もし親が変わらなければ?
子は一生手に入らない愛を求めて苦しむのだろうか、と。
さっさと見限って、自分自身の人生を充実させた方が幸せになれるかもしれないのに?
あなたを助けてくれるのは決して親ではないかもしれない。するとあなたを救ってくれるのは誰なのか?

答えや正解はないのかもしれません。

親と子。
もしかするとこの世のどんな人間関係よりも複雑で高難度なものかもしれません。