0.11 PHAK対訳ノート作成のための参考書

コラム 0.1PHAK:FAA発行の「パイロットの航空知識ハンドブック(FAA-H-8083-25B)2016年版」0.1 PHAK:FAA発行の「パイロットの航空知識ハンドブック」 | 自家用操縦士訓練物語~超怖がりな私が空を飛んだ日(My PPL Training Days) (ameblo.jp)で書いた通り、日英対訳ノートを作成しました。

 

https://jp.mercari.com/item/m99210308098

 

背景知識を得て和訳をすることは当然ですが、和訳に際して重視したのが、「日本の航空界で用いられている用語を可能な限り使おう」ということでした。

 

私は、初めて「操縦」を体験したのは米国でしたので、学ぶ過程で主要な言語は英語でした。ATCも教科書も試験も英語でした。日本人教官とはいえ、教官の方々も米国でずっと操縦を勉強してきた方々なので、航空に関しては英語混じりの日本語です。だから正式な日本語を聞いたことがなかったということです。

 

例えば、教官からの教えの中では「LandingでTouch Downの後、Main Gearだけで走る時間を作るんですよ」とか、「Slow FlightのRecoveryのとき、Target RPMにポーンと入れて、Carb Heat忘れずにね」みたいな調子です。なので、訓練の後、日本に帰ってきて「Turn」を日本語で何というか知りませんでした(笑)。

 

というわけで、ノート作成に際して、私には日本語の航空用語を勉強する必要が出てきました。その段階で、助けてもらった参考書を感謝の気持ちを込めてご紹介したいと思います。

 

1.「航空輸送100年 安全性向上の歩み」遠藤信介 日本航空技術協会

日本航空技術協会は、整備士の方々の団体と伺っています。こちらの航空英語の講座を受講したときに羽田の事務所で見つけて購入しました。世界の航空輸送の歴史から日本の航空界の歴史に触れ、主な航空機事故について詳細且つわかり易く考察されています。

 

 

 

2.航空法

「航空法入門」池内宏 成山堂書店

「航空法」池内宏 成山堂書店

航空法の理解や正しい用語の把握は重要ですし、この本を読んでJCABとFAAの違いも理解できました。成山堂書店の書籍は他にもたくさん読んでいます。勉強系から楽しむ系まで幅広い書籍があります。

 

 

 

 

 

 


3.航空工学講座シリーズ 日本航空技術協会

「航空工学講座1 航空力学」

「航空工学講座2 飛行機構造」

「航空工学講座3 航空機システム」

「航空工学講座6 プロペラ」

「航空工学講座5 ピストン・エンジン」

「航空工学講座8 航空計器」

詳細な内容が分かり易く説明されていて大変助かりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4.航空力学と飛行操縦論 遠藤信二 鳳文書林出版販売

他ではどうしても見つからなかった航空力学用語について参考にさせていただいた他、パイロットの立場から航空力学を説明した書籍は貴重ですし、大変参考になりました。

 

 

 

 

5.新しい航空気象 橋本梅治・鈴木義男共著 (株)クライム気象図書出版

 

6.雲の中では何が起こっているのか 荒木健太郎 ベレ出版

以前のコラム(0.5 氷点下の雲の中で氷にならない水ってあるの? | 自家用操縦士訓練物語~超怖がりな私が空を飛んだ日(My PPL Training Days) (ameblo.jp))でもご紹介しました。荒木健太郎さんの書籍は、簡単なものから難しいものまで、とても勉強になると共に、雲や気象の知識を得ることが楽しくなります。

 

 

 

 

 

 

 

7.RNAVハンドブック 中西善信 鳳文書林出版販売

RNAVはPPLでは学ぶ機会がなく、主に計器飛行方式が基本の旅客機や貨物機の運航に関わるので、私にとっては新たな勉強でしたので役立ちました。運航の知識を得るのはとても楽しく、運航関連の翻訳もやってみたくなりました。

 

 

 

8.航空電気入門 日本航空技術協会

電気関連は私の弱い分野でしたので、基本的な用語の理解に役

した。

 

9. 月刊エアライン

航空好きの方ならだれでもご存じの月刊エアライン。興味のあるトピックのときに購入しています。用語なども正確で信頼しています。

 

まだまだたくさんありますが、今日はこの辺にします。

お読みいただきましてありがとうございました。