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勇気と進化

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PDCAとは、Plan(計画)→ Do(行動・実践)→ Check(検証・課題修正)→ Act(再検証)の略で、業務を継続的に改善する手法の一つです。

 

品質管理の手法として出発しましたが、ビジネスだけではなく、スポーツでも、音楽でも、料理でも何でも、継続的な改善手法として効果的に使われています。

 

目標に近づけるカギとは?

 

失敗を繰り返すことで自分の目標に近づける時もあります。人類の偉大な発明品の数々は、一つの答えを見つける前に、数多くの失敗を繰り返した結果、今の答えに到達したはずです。

 

ただサッカーの場合、失敗を繰り返すことで恐怖心が出てしまうケースもあります。ときに激しい接触プレーなどにより大きな怪我をするケースもあります、その際の悪いイメージが残り接触プレーを避けてしまいます。

 

またはボールが浮いている状態だと視野が空へと行き前の景色が見えなくなることにより、恐怖心が煽られます。そのため、浮いているボールを苦手とする選手が、育成年代では多く見受けられます。

 

PDCAの考え方を当てはめれば、目標を設定し、計画を立てて実行し、自分で評価をし、改善を考えることができるのではないでしょうか?

 

単純にリフティングを練習しても少なからず上達はするでしょうが、計画を明確にしてからリフティングをするのでは、達成レベルも成長速度もまったく変わってきます。

 

またポゼッション練習をただ繰り返すのではなく、チームのゲームプランを選手に共有してからポゼッション練習を行うことが大切です。何が正しかったのか、何が失敗かを確認しながら練習することで、試合での成果ははっきり向上していきます。

 

目標に速く達成するためには、明確な成功と失敗を積み上げて行くことだと考えています。

 

 

DO⇒CHECKを短期間で繰り返す頻度が結果を出す

 

計画が明確であれば、サッカーの練習メニュー、試合での戦術など、とにかくどんどん実行してみることが大切です。サッカーはプレーを実際してみないことには個人・チームと練習メニューが戦術と合っているのかわからないからです。

 

だからできるだけ短期間でD⇒Cを何度も繰り返すことが成長速度を変えます。

例えば、筋トレも同じです。100回を1セットよりも毎日20回1セットを頻度よく5回繰り返す方が神経に繋がりやすく効果が出ます。

 

自主トレも同様に、ボールを触る頻度が大切です。とにかく、毎日20分でもボールを触ることで、ライバルに追いつけるかもしれないし、追い越すためのキッカケになるかもしれません。

 

スクールやアカデミーでは、練習時間はライバルと同じであり、教えてもらう内容も同じなのです、となるとサッカー歴が長いライバルには簡単には追いつけないことになります。ライバルに勝つには、ライバルよりもボールを触る頻度を増やし、身体に沁み込むまで繰り返すことが大切だと思います。

 

日々の生活も同じです。サッカーのことを全く考えない日がないようにしたいですね。毎日10分でもいいので、自分のプレーを振り返る時間やプロ選手の試合を見る時間があるとよいと思います。ネットで世界のサッカー情報に触れたり、テレビを見ながら頭の中で自分の動きを重ねてみたりすることで脳や神経にも刺激を与えておくと、練習または試合で自分のやる気、強気スイッチをすばやく入れることができます。

 

中村俊輔選手、本田圭佑選手のサッカーノートなどが紹介されていますが、ノートには若干向き不向きがあるため、もっと簡単なA4メモ書きをお勧めします。A4メモ書きとは「ゼロ秒思考」でお馴染みの赤羽雄二さんが考案した誰でも頭が良くなりスッキリするトレーニング方法です。

 

やり方はA4の紙(裏紙)に1件1ページ、4~6行、各20~30字を書くだけ。ただ、ゆっくり時間をかけるのではなく、1ページを1分でさっと書きます。ページ数は、朝起きてから寝るまでの間、1日に10ページ。とてつもなくシンプルなトレーニングです。

 

·  頭に浮かんだことを躊躇せず書く

·  誰にも見せないから何も隠さず書く

·  飾らず、腐らず、素直に書く

·  A4用紙に1件1枚で書く

·  1枚を1分以内で書く

·  毎日10枚書く

·  それをクリアファイルに放り込む

 

私は毎日は行っていませんがモヤモヤ、イライラや息詰まった際に全てを吐き出して明日には持ち越さないようになりました。またモヤモヤやイライラしたことを吐き出すことで、次にそのようなことが起きそうな時に先にリスクヘッジを考えるようにもなりました。誰にでも今すぐに始めることができる、お勧めの手法です。

 


 

何度も同じテーマやトレーニングを再検証して繰り返し整理する

 

A4メモ書きですが、前日と同じようなテーマやフレーズが頭に浮かんだとしても、躊躇せずまた書くことが大切だそうです。前にどう書いたかなど気にせず見直すこともせず、また書きます。何度でも言語化することが大切だということです。

トレーニングも同じように感じます。前日の反省はあるものの難しく考えることなくひた向きにただ続ける、繰り返すことで頭も身体も整理がついて行きイメージ通りに動くことが可能になります。

自分が良いと思える動きができると、自然とまた違うテーマや動きの整理に入れるのです。そうやって一つずつ着実にレベルを上げていき、自然と頭の中を速く整理することで、自分の夢に近づけると思います。

 

頭も身体も心も整理することで、考えなくてよいことを考えずにすむようになり、一喜一憂するのではなく、自分の描く強い自分になれる準備をしてチャンスまでも呼びこめるようになりますし、チャンスが巡ってきたときにも自分の実力を出せるようになると思います。

 

なりたい自分のプラン変更をする勇気

 

整理していく中で、自分がなりたいと思っていた選手像またはポジションに自分が向き不向き、という点まで整理できます。長友選手(現日本代表左サイドバック)が恩師として上げる指導者の一人、明治大学の神川明彦監督が今の長友選手を見出したと言っても過言ではないそうです。初め、長友選手は攻撃的な選手だと自分自身で信じていたのに、神川監督はサイドバックで起用を続けました。

 

長友選手から監督に「攻撃的なポジションで勝負させてほしい」と申し入れ、監督もそのときには「わかった」と言ったにも関わらず、公式戦の当日のスタメン発表では「左サイドバック長友」と呼ばれたという笑い話も有名です。

長友選手は、今では左サイドバックなら世界のトップ20人に入る選手にまで成長しました。ただし神川監督と出会ったからこそだと思うのです。

 

自分自身を整理し、自分の適材適所の居場所を探すことは人生にとって大切です。長友選手は攻撃的なポジションへの欲を消しきれず、妥協した感覚もあったかも知れません。ただ、彼は慧眼の恩師に見いだされましたが、通常は妥協の整理がむずかしく、日本から世界的選手がでづらい一つの理由かも知れません。

 

神川監督には、選手をどのような視点から能力を見抜いているのか話を聞いてみたいですね。日本人を世界に送り出す重要なヒントを握っておられると思います。

 

                                                =産経WEST

 

全員の夢が叶うわけではないが、やり切ることができる選手の育成

 

長友選手は今や日本を代表する世界のスター選手です。でも彼はそんな座に甘んじることなく、常に前向きにチャレンジしている様子がメディアで見ることができます。

 

夢が叶った今でもチャレンジを続けることができたから叶ったのだと思います。もちろんそこにいたるまでに様々な人との出会いがあり、運を拾うこともできたはずです。

 

長友選手を見ていると、身体作りや栄養管理など本当にやり切っていることが見て取れます。長友選手からは、自信があることが伺えて雰囲気も昔より柔らかく、器の大きさを感じさせます。

 

そういう意味でもこれからの選手はいろいろな意味でやり切れる選手になって欲しいと思います。どうすればやり切れる選手になれるのか一緒に考えていきます。

 

選手に「やり切れ」「チャレンジしよう」と求めるなら、指導者側もどんどんチャレンジしていかなければなりません。それが選手にもよい影響を与えると信じています。

 

もちろん、全てやり切ったにも関わらず夢が叶わないことはありますが、全力で夢に向かい、努力し、やり切った選手は次への夢に向かう原動力を持ちます。次の夢に叶えるための自分の整理は、すばやく行えると思います。

 

毎日の失敗を吐き出し、整理することが成功へのカギです。夢が叶っても叶わなくとも、やり切ったと笑顔で言えるチャレンジを続けます。