私が前の家に入居する際にウォシュレットをつける様に希望したのですが、オーナーは拒否し、私が自腹で付けるならOKということになりました。
料金は2,000元(当時のレートで25,000円くらい)。私の方で負担して設置しました。
その際、不動産会社の当時の担当者だった蒋という人物に現金で2,000元を渡し、領収書を受け取りました。
今回の引越しにあたり、ウォシュレットは自腹で購入したので、便器からはずして新居に持っていきました。
ところが、部屋のオーナーが、「あれは私が買ったのだから、元に戻せ」というのです。
何をおっしゃいますやら。。。
と思っていたら、オーナーが強い口調で現状復帰を求めてきます。
私のことを盗っ人ヤローくらいに。
そこで、不動産会社を入れて話し合いの場を設け、私は自信たっぷりに領収書を提示しました。
ところが・・・!
オーナーも領収書をもっているではありませんか!
オーナーは私の領収書がニセモノだといいますが、捺印状況や税務局の番号から判断してどちらの領収書も本物と思われます。
(中国では領収書の管理は厳格で、税務局発行のものしか効力がありません)
更に、どういうわけか、オーナーと当社(部屋の契約者名義は、私が勤める会社名になっています)との契約書が2種類あり(!)、
ウォシュレットが備品に含まれている契約書(以下、甲契約書)と、含まれていない契約書(同、乙契約書)が存在することがわかりました。
当社が捺印したのは、もちろん乙契約書ですが、オーナーが持っている甲契約書にも当社の捺印があるというのです。
そんなばかな。
オーナーに甲契約書を持参してもらうと、そこに捺印されていたのは当社の名称が刻まれたニセモノの判子でした。

<左がニセモノの判子。右の本物には中央の★マークがなく、周囲にはアルファベット文字が配列されています>
つまり、こういうことです。
オーナーは、私の要請に応じて自腹でウォシュレット「A」を購入し、私の部屋に設置した。
当時の不動産会社の担当だった蒋は、それとは別のウォシュレット「B」を購入し、別のどこかに設置した。
蒋は、ウォシュレット「B」を私の部屋に付けたと嘘をつき、私から2,000元をだまし取った。
更に蒋は、ニセの判子までつくって「甲契約書」を作成し、オーナーを納得させる工作を行なった。
そうなると、蒋から2,000元を回収するのが筋なのですが、、、、
この男、昨年12月に会社の金を横領したのがバレてクビになり、その後行方をくらましています。
私のウォシュレット以外にも不正に金を入手していた案件が複数あり、不動産会社も行方を追っていますが携帯もつながりません。
2,000元で訴訟を起こすわけにもいかないし・・・
結局、オーナーの言い分は正しいので、騙された私と、元社員の雇用者である不動産会社との間で交渉になり、現在も係争中。
蒋には色々なトラブルに対応してもらったし、一緒に食事もしたのに。。
中国人がみんなこんな感じということはありませんが、、、勉強代と思ってこれからは気をつけよう。
中国人総経理に話したら、「あいつ商売うまいなぁ~」って笑われた・・
ちなみに、
そんな大変な思いをして移動したウォシュレットですが、後日新居に取り付けてみると・・・
便器とサイズがあわねーよ。

トホホ・・
謝謝!