上海で暮らしてみた

上海で暮らしてみた

2年目駐在員のささいな日常ブログ

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2012年4月3日、中国の清明節に上海にやってきました。

来てすぐにカルフールで布団や生活用品を大量に買い込み、
やっと落ち着いたと思ったら3日目くらいに部屋が雨漏り。

中国の洗礼を受けて切ない気分になったのをよく覚えています。

上海は、日本人にとってはおそらく世界一住みやすい外国都市でしょうが、価値観の異なる人々と暮らし、
全く違う仕事の進め方に順応しつつ、それでも順応してはいけないことを貫くのは想像以上に難しかったです。

中国社会では、計画や予定を変更したり、ルールを守らないことは必ずしも悪いことではありません。
組織とは、個人が利益を得るための居場所にすぎません。
自分の利益を主張する事はこの国のルールであり、聞いた話をそのまま受けとめてはいけません。
商売には小銭を懐に入れる裏の仕組みが必ずあります。
などなど・・・

こうしたことを理解し、何をすると相手がどう反応するか、現場で何が起こるか、展開がよめる様になるのに2年かかりました。

当社は日本人駐在員が私1人しかいないので、日本人同士で励ましあったり、愚痴を言い合ったりすることはできず、
加えて単身赴任だったので、ややもすると会社でも私生活でもずっと孤独に過ごす可能性もあったわけですが・・・

実際にはこのブログに書いたように結構充実した生活を送れたと思っています。

たった一人で来たのに、こうして日々元気に過ごせたのは、上海で、日本で、かまってくださった皆様のおかげです。
(あとほんの少しだけ、私自身が中国を理解しようと努力したおかげ)

















このブログも2年間で126投稿。結構なアクセス数があるので記事を書くのも楽しかったです。
見てくださった皆様に謝謝!

赴任したての頃は戸惑いばかりでしたが、今は「順其自然」の心境。
(中国語で「成行きにまかせる」という意味ですが、どの様な状況におかれても平常心でやっていけるというニュアンス)

中国での生活、仕事を応援してくれた中日(←順番重要)のみなさんのことはずっと忘れません。

上海で暮らしてみた はこれにて終了!

多謝大家!




「黄山を見ずして、山を見たというなかれ」

黄山(こうざん Huang Shan)は、安徽省にある世界遺産の景勝地。
雲海に断崖絶壁の山々が浮かぶ水墨画の様な風景で、仙人の住む世界に例えられます。
水墨画の景色といえば桂林も有名ですが、黄山はより男性的というか、雄々しい感じです。

帰任前に絶対行くぞ(!!)。。。と密かに心に誓い、最後の週末をねらって行ってきました。

行くのはちょっと面倒です。
今回は杭州まで高鉄(新幹線)で行き、そこから車で約4時間かけて麓に到着。
更にバスに乗り換え、ロープウェイで山頂に到着するまでに、上海出発から合計7時間半かかりました。

すると、こんな景色が広がっています!

墨で描きたくなる景色。


ワァセェィ!


切り立った岩が、天から降って突き刺さった様な。
(実際には逆に、隆起してできています)


「黄山」というのは、一つの大きな山を指すのではなく、72個の峰が集まって構成される山々の集合体です。
全景のイメージはこんな感じ。


これは、黄山最高峰の蓮花峰(1864m)と天都峰。


今回は気象条件がそろわず、峰と峰の谷間を埋め尽くす雲海は見られませんでしたが、
日光のあたり具合によって幻想的な光景も広がります。



こういう尖った岩は、だいたい観音様に見立てられます。
(左を向いて、手を合わせている)

どうしてこんな形状になるのか不思議。

今回参加したのは1泊2日のツアーで、山頂のホテルに泊まった翌朝はご来光を見に行きました。
残念ながら雲海から立ち登る太陽は見られませんでしたが、これは始信峰という場所からみたご来光。

幻想的で、清らかな心を取り戻したような気分。。。



ただし、移動は峰と峰の合間をアップダウンするので体力的にキツイです。
土や木の根の道を登ると思っていたのですが、遊歩道は全て石段で造られていて、ひたすら階段を登り、下っていきます。

中には、崖っぷちに無理矢理つくった階段も、、

いつか崩落するぞ。。

はじめは絶景に疲れも忘れるほどでしたが、そのうち忘れられないくらいゼイゼイいいながら歩く様になります。
今回見られたのは風景区全体の1/3ほど。2泊くらいしてじっくり観光したいですが、果たして足がもつかどうか・・・




場所が変わって、こちらは山の麓にある宏村(こうそん Hong Cun)という300~400年前くらいの古い街。(こちらも世界遺産)

古い町並みに水路が巡らされ、池ではカモがくつろいでいます。

ここも歴史的で貴重な風景なのですが、黄山散策のあとで疲れていたのと、大勢の中国人で埋め尽くされていたので、眺める程度。


これはカモたち。

池でスイスイしているすぐ横では、、、

干されている(!)

がーーーん。


以上、念願かなった黄山観光でした!


謝謝!









前回に続き・・・

■万博の残骸

2010年の上海万博からまもなく4年。万博跡地の建物は、一部は美術館や展示会場として活用したり再整備が進んでいるものの、
そのまま放置されている場所も多い様に見えます。

写真は左がリトアニア館、右がロシア館ですが、4年近くたった今も当時のまま。

会期中は立つ場所もないくらいだったであろうレストランも、ドアや窓枠がひしゃげたままの状態。
いずれ再開発されるのでしょうが、どんな風になるのでしょうね。


■チョコレート開心楽園

万博跡地につくられたチョコレートのテーマパーク。
数百トンのチョコで造られたお城(本当かね?)などの展示のほか、
チョコづくりや、クッキー、ピザなどの料理体験(っていっても具をのせるだけの子供だましですが)ができます。

つくったお菓子は持って帰れますが、入場料は大人1人なんと200元(3,400円)!
中国でこれだけの入場料をとる施設はめずらしい。


■日本人向け情報誌

上海には日本人が6万人住んでいて、旅行者や出張者などを含めると10万人いると言われています。
これだけいると日本人コミュニティ内で商売が成り立つので、雑誌や新聞など様々なフリーペーパーが発行されています。


掲載されているのは日本料理店や美容院、旅行会社などの広告から、上海の時事ネタ、日本のニュースまで様々。
海外にいても手軽に情報が手に入る。上海って便利!


■外灘のお気に入り

上海で夜景といえば外灘。
100年前に建てられた洋館が建ち並び、川をはさんで反対側には金融街の高層ビル群。
洋館には建物によってレストランやバーがありますが、私のお気に入りは「外灘3号」ビルにある「New Heights」。

湾曲した川沿いにたつ洋館群を一望できるロケーション。
春か秋ならテラス席で優雅なひと時を・・・

あと、外灘24号にある中国工商銀行(旧横浜正金銀行)の内部は是非見学してください!
歴史的で、素晴らしくかっこいい接客カウンターが見られます。


■火鍋

冬の定番料理、火鍋。いろんなタイプがありますが、もっともポピュラーなのはこういうの。

金属製の丸鍋の真ん中に仕切りがあり、片方は唐辛子と胡椒が効いた辛いスープ、もう一つは白湯といわれるスープ。

白湯は鶏ガラや薬味などを入れて深みのあるスープになっていて、店によって味付けも違う。
こういうのが気軽に食べられるのは中国のいいところ。

謝謝!







帰任まであまり時間がないので、そのうちブログに書こうと思っていたネタを蔵出し。
脈略がなくすみません・・・

■SNH48

AKB48の上海姉妹グループ。
上海ではいまいちマイナーで、日本好きの人のあいだでは、AKBの方が知名度高いです。
中国ではアイドルが馴染まないのだろうか・・?


“会いに”行ったことはありませんが、先日参加した日系イベントにゲストで登場していました。
ダンスや歌はAKBのまま、歌詞が中国語になります。
「フライングゲット」のタイトルは「飛翔入手」


■光GENJI? レストラン

海鮮料理店の「紅子鶏海鮮」。
この店の特徴は、ウェイターがローラースケートを履いて料理を運んでくる(!)こと。

大きい店なので運ぶのが効率的ですね!?


■LINE

中国でメッセージアプリといえば「QQ」と「微信」。億単位の人が使っています。
最近はLINEも中国に力を入れており、地下鉄の広告などでさかんにPRしています。

ただ、内容が当局に検閲されているとか、されていないとか・・・


■ぬいぐるみカー

夜になると家の近くに現れるぬいぐるみ販売カー。
屋根の上には顔のバランスが微妙なハローキティが。

車のトランクや後部座席に、これでもかってくらいぎゅーぎゅー詰めにしてやってきて、
結局ほとんど売れずにまたぎゅーぎゅー詰め戻して帰っていきます。

中国って・・・


■売り物か!?

会社の近くの洋服店。

よく見ると、店頭に吊り下げてあるのは売り物ではなく洗濯物。
洋服店の前で洗濯物干してたら、間違えて試着しちゃうかもしれないだろうが!(しない、しない)

しかも、干してあるのは下着類。

中国って・・・


■結婚相手を探すには?

市内中心部にある人民公園。
ここは、休日になると子供の結婚相手を探す親御さんたちで賑わいます。
年齢や仕事、持っている資格、性格などを紙に書いて掲示し、興味のある人がいれば連絡するのですが・・・


色紙サイズの紙(統一規格?)に適当に書いた情報を貼っているだけ。
熱心に探しているのか、いないのか、どっちだ?

こうした集会所が公園のかなりの面積を占めています。


結婚相手は公園で探す。

中国って・・・

謝謝!

ヒマリはその後、ある動物病院の先生が引きうけてくれることになりました。


中国人の先生で、既に2匹のハムスターを飼っており、安心してお願いできる方と思います。
帰任までの残り期間が少ない中で、いい方が見つかってよかったです。

ヒマリは半年前にペットショップで19元(320円)で売られていました。

はじめは怖かったのか、掃除しようとしてケージに手を入れただけですぐに攻撃してきましたが、
しばらくすると慣れてきて、ごはんを奪い取る様に食べるしぐさがとてもかわいかったです。


ハムスターの寿命は短く、2~3年といわれているので、ヒマリは人間でいうとそろそろ20歳くらいと思います。
一緒に過ごした子供の時期を、これからも覚えていてくれるだろうか?

ヒマリのいなくなったケージをみると寂しくなりますが、新しい環境で、他の子とも相性良く暮らせることを願っています。

謝謝ヒマリ!元気で。