こんにちは。
LuLuフルート教室 講師の水谷麻衣子です。
ご訪問ありがとうございます。
もうすぐ吹奏楽コンクールの県大会ですね。
中高生のみなさんは夏休みも始まり、いよいよ仕上げモードに入っていると思います。
合奏やセクションで「フルート聞こえない、もっと息を入れて!」と指示され、一生懸命息を出しすぎて音が荒れてきたり、速い指使いやタンギングに気を取られて息が全然入らず貧弱な音色になってきたり…なんていうことに陥らないよう、本番前だからこそ、しっかり基礎練習を行いましょう!
とは言っても合奏やセクション練習、パート練習も多くなり、個人練習の時間は意外に少なくなっていくことも。
さらに速いパッセージがまだ吹けず、指を回す練習に莫大な練習時間を削られ…という人も多いのではないでしょうか。
そこで、最低限コレだけはやっておくべき基礎練習をご紹介します。
基礎練習の時間が1時間の場合と、30分の場合の練習時間の目安ものせておきますね。
1.音作り(ロングトーン・ソノリテ)
魅力的な音色を作るための練習。
この練習が一番大切です。
mf、fで調子がいいようなら、pや、dim.でも練習もしてみましょう。
( 30分/1時間 )
( 15分/30分 )
2.タンギング
曲で必要であれば、ダブルタンギングやトリプルタンギングも練習しましょう。
ダブルタンギングの場合、「t k t k(トゥクトゥク)」 と発音しますが、「t」より「k」が弱くなるので、kを強めに発音すると良いです。
( 10分/1時間 )
( 5分/30分 )
3.スケール(音階)
アルペジオ(分散和音)
コンディションや、練習したい内容によって、アーティキュレーションを変えましょう。
音の鳴りが良くないときは、スラーからはじめると良いです。
調子が出てきたら、タンギングやスタッカートなども練習しましょう。
( 10分/1時間 )
( 5分/30分 )
4.その他、必要と思う練習
上の3つの他に、この練習をすると音の調子が良くなる、という練習を組み込みましょう。
《私のオススメ》
◆タンギングなし、fでフッフッフッと短く音を出す練習
素直に息を流すのがポイント。
ロングトーンの前や、ロングトーンと合わせて(フッフッフッフッ、フーーーーー)練習する方が効果的かもしれません。
◆ハーモニクス(倍音)
倍音で吹いた後、正規の指使いでもう一度吹くのがポイント。
それぞれの音域に合った、息の角度やアンブッシュア(口の穴の大きさ)を確認します。
( 10分/1時間 )
( 5分/30分 )
いかがでしたでしょうか。
どんな基礎練習のときも、曲の練習のときも、「一つ一つの音がきちんと魅力的な音で鳴っているか」ということを大切にすることが、魅力的な演奏への第一歩です。
本番前だと気持ちもあせってしまって落ち着かなかったりしますが、そんなときこそ落ち着いて音作りをしていきましょう。
また、「早寝・早起き・朝ごはん」は基礎練習以前に大切なことです。
まだ梅雨でじめじめと熱中症になりやすい季節ですので、こまめな水分補給などもして、しっかり体調管理もしていきましょう!
みなさんのコンクールで日頃の成果が十分発揮できますように!!
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