私は離婚したいのだろうか

今月末から2ヶ月に近い海外出張に出る主人は
『仕事、仕事で気が狂いそうだから
私ちゃんと一緒に
きれいな景色が見たい
2人で旅行したい』

そう言って
先月から山里にある
夜に星がきれいにみえる場所の宿をとってくれた

週末もその翌週の月曜日の今日まで
ずっと雨の予報だったけれど
神様の気まぐれか
私が晴れ女だからか
お天気は回復して
私達は夫婦2人で

満点の星を眺めることが出来た
ずっと夫婦2人でしたい夢だった


宿からの帰り道
主人は私に服を買ってくれて
化粧品を選んで買ってくれて
夕食にお気に入りのスーパーで
高いお刺身を買ってくれた

娘に子供が産まれて
私は先週から再来週まで
週末以外は娘の家に手伝いに行くことになっている

主人は娘に子供が生まれても
おめでとうの一言も言わなかった

娘が新しい家族を迎えて
私の弟が年老いた母をひ孫が見たいだろうからと
ほとんど2往復の道を使って
娘のところに連れて行ってくれた

主人と夫婦でいる私

私は主人の喜ぶことがしたかった


宿からの帰り道

私が毎年登る山の上の神社の前を通ることになった


主人が神社に寄ろうと言ってくれた

頂上まで登って
山の上から2人で下界を見下ろした

主人が不倫を始めて
私が心を無くしていた時から
毎度登ってきた山

私に離婚という言葉が浮かんだ神社の中伏で

並んで祈った

主人が何を祈ったのかはしらない

知りたいとか

そんなことなど考えもしなかった 

天照大神は私が祈るべき神だけれど

主人が不倫旅行で伊勢神宮に行って

不倫相手と何かを祈った神様だ

だから私が主人と参拝する神様では無いのだと

ずっと思って来ていた

神様に失礼だからだ


何か不思議で

何かが不思議で

何かが不自然な気持ちを抱えて

その社にいる神様の前で

2016年に参拝した私の頭に

離婚の言葉が頭に降ってきた八代の前に立つ


あれから7年近く経っているのに

私は主人と夫婦で来ていますと

神様に伝えた

どうか皆が幸せでありますように

そう神様に祈った

帰宅してから
私の体調が崩れて
一緒に食事が出来ないことで
主人は一気に気分を害した

「ごめんなさい
本当に腰が痛いの」

『私だって痛いんです!』

主人は何度もその言葉を私に返す


私は身体に痛みがあっても

そうそう痛い、辛いとは言わない

酷い生理痛持ちで苦労して来たけれど

食事を作り、子供達の世話をして

家事も仕事もこなして来た

明日病院に行こうかと思うほど

なぜか今までにない痛みを堪えていた

食事が出来ないくらい

辛くて薬を飲んだ

「私はあなたと言い合いになって

身体を押さえつけられて

肋骨にひびが入って一ヶ月は痛いだろうと

医者に言われ

肋骨にカバーを巻いていたときにあなたが交通事故にあった。

私は自分の痛みを押し殺して口にしなかった

あなたのお世話をすることに専念していた

今も私は痛いと素直に口に出してはいけないの?」

「私も身体が痛いんです!」


『あなたはあなたの好きなように

ずっとして来たでしょ!

私に対する感謝の気持ちもないでしょう!』

そこから
お互いの言葉の端々で 
主人が激怒した

『あなたは自分の娘が大事だから

今でも娘が1番なんだよ!
自分はずっと部外者だった
だから心の拠り所を見つけようとした』 


『あなたが全ての原因だ』

主人はずっとそう言って来ていた


娘は2016年の12月に

この家を出るように私が勧めて

独立した

娘と会ったり、会話したり

毎月あったり、そんなこともしていない

娘は巣立っていったのに





私は主人の世話をして

主人の好きな食事を作り

変わらず主人の側にずっといたのに


『疎外感は消えなかった』

そう言って私が原因だといい

不倫?
性犯罪?
あの媚薬や陰部の写真はあなたの性癖であって
被害者の気持ちを考えたことはある?


『それは自分の性癖じゃない!

媚薬も自分が欲しいとか言って買ったんじゃない!

自分が頼んだんじゃない!』


「じゃあ、全てが宝箱さんの性癖なの?

あなたが買っていて?

あなた、宝箱さんの陰部の写真のコレクションをしていたけれど、宝箱さんに会うずっと前に

私の陰部の写真を撮りたいと言って

撮ったことあるじゃない?

それでも全て彼女の性癖だと言って

彼女のせいにするの?」

『最低だな!人の物を勝手に見るなんて!』

『自分が最低とは私は思っていない

不倫されたりしたなら

探偵を雇って隅々まで事実を知りたいと行動する

奥さんは多いから

私は探偵を雇っていないけど」


『上から目線で責めることしかしない

ずっとずっと責めることしかしない
もう離婚して!

自分のことが気持ち悪いだろう?

気持ちわるい男と一緒にいたんだろう?
私は1年の内10ヶ月はこの家にいないから私ちゃんにはちょうどいいだろ?!』

離婚


私は離婚したいんだろうか


毎年心を清めるために

私はあの山に2015年から登っている

離婚の言葉が頭に降りてきた

神様と会って

主人が離婚の言葉を口にした


『すべてあなたのせいだ

あなたは娘が1番で、ずっと疎外感を感じてきた

あなたは謝ってくれたけど

娘が誰よりも1番なんだ』


主人は宝箱さんにも

同じことを話していた


娘は独立して家族を持つ

娘は巣立った

私にとって娘も息子も

母親としてはずっと愛おしい気持ちがあるし

母親としての愛情を持つことは

いつでもここにいるよと

2人に思う気持ちは理解されない


不倫も性犯罪も

私が原因?


私の頭は真っ白だ


私は心が歪んでしまっている

歪な家族を持つなんて望んでなかった


離婚

私には自分の居場所が無い

多分、ずっとずっと前から

私の居場所が無い


何度も何度も騙されて

打ちのめされて来た


主人がいう言葉は

主人の気持ちそのままだ 

本当に離婚したいのかはわからないけれど 


考えて考えて

本当に正しい道を見つけなくては


ただ

ただ


そう思う